あらすじ
万博170年の歴史には、人類の野望が刻まれていた。
誰がいつどこでなぜはじめたのか。どのような催しだったのか。
万博という言葉の認知度に対して、その実態は意外と知られていない。
2025年の大阪開催に向け、その一世紀半以上の歴史を紐解きながら、万博が人類にもたらしたものを明かす書籍を出版する。
2004年に発売された『「万博」発明発見50の物語』(講談社)に、著者である久島伸昭が加筆修正。
オリジナルでは「50」だった項目数を「100」に増やし、吉本興業(ヨシモトブックス)から発行する。
プロデューサー・ディレクターの立川直樹氏が、書籍全体の監修を手がける。
発行:ヨシモトブックス
発売:ワニブックス
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Posted by ブクログ
現在、大阪万博開催中!ということで読んでみました。
100個のエピソードすべて丁寧に読むのはむずかしかったですが、万博に対する理解や興味が深まりました。特に日本が参加したり開催した万博についてはさらに調べたくなりました。
私の「万博」といえば「つくば科学万博」の印象が強いのですが、こちらについては記述少なめ。つくばは『特別博」に分類されるのですね。基本事項なのか本書では「一般博」と「特別博」についての説明は取り立ててありませんでしたが、
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◾️国際博覧会(万博)には「一般博」と「特別博」がある
・一般博(登録博)は、あらゆる分野を網羅する大規模な博覧会(例:1970年大阪万博、2005年愛・地球博、2025年大阪万博)。
・特別博(認定博)は、特定のテーマに絞った中規模の博覧会で、会期や会場規模も一般博より小さい(1975年沖縄国際海洋博覧会、1985年国際科学技術博覧会(つくば万博)、1990年国際花と緑の博覧会(花の万博))
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知らなかった(つω-`)
ちなみに愛・地球博は最初は特別博として登録されていたそうな。
「愛・地球博」についての記述はとても興味深く読みました。「自然の叡智」というテーマを掲げ、従来の万博とは一線を画す“環境重視型”の新しい万博でした。NGO・NPOも本格的に出展し、市民参加型のプロジェクトやワークショップが多数実施されたというのも評価され、のちの万博の開催方針に影響を与えました。予想を大きく上回る来場者で黒字化するなど運営面でも高い評価を受けたのも特徴です。
開催予定地の里山で絶滅危惧種のオオタカが発見されたため、それがわかった1ヶ月半後にはメイン会場の変更を決断したというエピソードも胸熱ですね
時代ごとの最新技術や文化、社会課題への取り組みを世界に発信している万博。それぞれの万博が掲げるテーマやメッセージを味わいながら、最新技術などを体験できるのが魅力だと改めて思いました。2025年大阪万博についても調べてみようと思います。「万博生まれ」のサービスや商品を体験できるのも万博ならではの楽しみだと思いました。