【感想・ネタバレ】小説家の一日のレビュー

あらすじ

「書くこと」の深遠なカタルシス
短篇の名手が、深遠なカタルシスを紡ぎ出す。すべて「書くこと」をテーマに、さまざまな日常の忘れられない瞬間を描いた珠玉の十篇!

目次
緑の象のような山々
園田さんのメモ
好好軒の犬
何ひとつ間違っていない

料理指南
つまらない湖
凶暴な気分
名前
小説家の一日

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Posted by ブクログ

ネタバレ

10作全てがハッピーエンドという訳ではなく、だからと言ってバッドエンドという訳でもなく。

ただ、何となく感じられる不気味さや不快感。

人間の醜い部分を匂わせるような作品だった。

個人的には
「窓」が一番好き。

最後の女子生徒2人が見つめ合う描写。

本来「同士」を見つけ、希望を感じさせる終わり方になるはずが、何故か、もっと悲しく悲壮感漂う終わり方だった。

そこになんとも言えない怖さを感じた。

ただ、表現方法が単調であって読みやすくはあったが星3である。

0
2023年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりの荒野さん
やっぱりうまいなぁと思う
無駄がないし、不穏な感じもどこか上品な感じも手厳しい感じも健在、という感じ。

好好軒の犬、と小説家の一日はつながっていたのね、そしてそれは荒野さんの子供の頃と現在に極々近いということが、あちらにいる鬼を読んだ人ならすぐにわかることだし、実際その二つが面白かった

小説なのだからフィクションなはずだけど、あーそんなふうに荒野さんは暮らしてるんだな、と思ってしまった。

0
2023年07月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

他の方の感想を読んで初めて「好好軒の犬」にでてきた娘さんが
タイトルにもなってる作品に出てきたことを知りました。
確かにお父さん、小説家でしたね。
書くことをテーマとしてるそうですが、だいたい不倫のお話…
一番印象に残ったのは「名前」。
娘がかつての自分と同じ立場になり、しかも自分はできなかったことをやりとおしてるのを見た母親。
母親と娘の女性性みたいなのがぶつかる話。
生々しいけど、終わり方がカラリとしてます。

0
2023年01月18日

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