【感想・ネタバレ】私だけ年を取っているみたいだ。 ヤングケアラーの再生日記のレビュー

あらすじ

“家族のかたち”を守るため、あの日わたしは自分を殺した。
親との関係に悩むすべての人へ。
――失われた感情を取り戻す、ヤングケアラーの実録コミック!

統合失調症の母、家庭に無関心な父、特別扱いされる弟、 認知症の祖父――
ゆいは幼稚園のころから、買い物・料理・ そうじ・洗濯
など家族の世話を一手に担っている。
母親の暴力に耐えながら「子どもらしさ」を押し殺して
生きるのに精一杯だった彼女の子ども時代と、
成人してからの「ヤングケアラー」としての自覚。
仕事、結婚、子育てを通じて、悩みにぶつかりながらも
失われていた感情を取り戻すまでの再生の物語です。

『精神科ナースになったわけ』
『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』( 共著:斎藤環)ほか
医療系コミックで累計25万部の著者が、2年以上の当事者取材から描きおろす最新作です。
「ヤングケアラー」について理解を深めるコラムや、ヤングケアラー支援団体の紹介ページも収録。
(※10代の当事者も読めるよう、総ルビとなっています)

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ネタバレ 購入済み

ハッピーエンドでした

感情の動きの段階が丁寧に書かれていて勉強になります。本人視点なので行政や第三者の説明は少なめですので、もし現在困っている方がいれば対策案にはあまりならないと思いますが、寄り添ってもらえるような気持ちになれると思います。こういった作品にありがちな現状維持エンドではなく、しっかり亡くなってケリがつくのが良いですね。欲を言えば父親を道連れにするくらいして、まとめていって欲しかったところですw

#泣ける #切ない #タメになる

1
2022年10月25日

匿名

ネタバレ 購入済み

自分の経験と

自分はヤングケアラーではなかったが、
精神的圧力と少しの暴力を母親から受けて育ったので、
共感するところがあった。
小学生のとき、友人に「日曜日家族でお出かけして〜」と言われた時わたしは礼儀として笑った事がある。何故なら、ギャグやネタだと思ったから。ドラマの人みたいな事してる、みたいなネタだと思ったから、笑わせようとしてるんだ、と、思い笑ったら怒らせて、驚いた。家族でお出かけって、ウチの地域にも現実にあるんだ?東京とか、テレビの話じゃないんだ?!って。
アレは強烈な感覚で、忘れられない。

わたしは幼い頃には離人感はなかったけど、
成人して少しして離人が出るようになった。

幼い頃から理不尽が通る世界で暮らすと、
世界を読み解く共通言語が狂ってしまう。

わたしも今原因だけを見ずに
自分と今、自分の感覚、感情にフォーカスしている。

感情は、生理現象だから。
良いも、悪いも、ない。
だから、自分から湧く感情を自分だけは、
いつもただ否定せず、
を、
訓練してきたし、
今も心がけている。
多分ずっと続く。

水谷さんの作品は6〜7割追って読んでいる。
ありがとうございます。

0
2025年09月15日

ネタバレ 購入済み

良い作品です。

Twitterで見掛けて気になって購入しました。ゆいちゃんが幸せになれて良かった。
父親が自分の父親と重なって終始イライラしました。父親の方にも頭の病気があったのではないかと思います。でなければ結婚した妻も実の子もボロボロなのに無関心とか有り得ない。弟くんの成長後を見ると父親が1番の悪だと感じました。もっと酷い目に合えばよかったのに。

#泣ける

0
2022年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゆいは幼稚園のころから家事全般を担っていた。
母親が統合失調症だったから。
暴力に耐えながら生きていくため子どもらしさを無くし感情も押し殺して成人した。
だからやりたいこと、自分の感情、がわからない。
「でも自分のことで泣けるようになってよかったじゃない 自分の感情に気づけるようになったってことだよ 自分のために泣いてあげたら?」
「愛を返せない人に愛情を求め続けることをやめる」
「 他に助けてくれる人の存在に気づくこと」
そう伝えてくれた病院のカウンセラーや勤務先の師長、後輩で後のご主人がいて、ゆいはだんだん人間としての自然な感情を取り戻していく。
助けてくれる周りの人がいて、本当によかった。
ヤングケアラー全員がこのような人々に恵まれたらいいが、沢山の人が知ることにより手を差し伸べる世の中になるといい。

0
2023年08月12日

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