あらすじ
一八三五年、奇怪な生物が暮らす悪魔の島・ガラパゴス諸島に、英国船ビーグル号の乗員十一名が上陸した。天才学者ダーウィンらは、調査のため滞在を決定。だが島には殺人鬼が潜伏しているという。直後に発見された白骨死体。さらに翌朝には宣教師が絞殺体で見つかった!犯人は島の殺人鬼なのか?「進化論」の提唱者が、惨劇の謎に挑むミステリ。
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Posted by ブクログ
〈ガラパゴス諸島連続殺人事件〉を名探偵ダーウィンが解決!?的な話です。
ただ単にトリックを推理するだけではなく〈進化論〉が絡んでくるのが面白いところです。
「わたしたちはこの世界について、まだ何一つ知らないのですよ」
某人気陰陽師(京●堂)を思い出してしまいました…。
「もしかするとわたしたちはすでに世界を変えてしまったのかもしれないのです…」
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コペルニクスの地動説、ニュートンの万有引力の法則、そしてダーウィンの進化論。
神や宗教が絶対だった時代に、世界の価値観を一変させた人たちの苦悩は計り知れないものがあります。
南海の孤島を舞台に描かれた好ミステリーでした。