【感想・ネタバレ】こんなにバイトして芸人つづけなあかんかのレビュー

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Posted by ブクログ

芸人をする傍らで続けてきたアルバイトをテーマに、おもしろ可笑しく実体験を綴っている。

大事なところに赤ペンでマーキングしながらバイト雑誌を1冊読み切った話からはじまり、宅配ピザの掛け持ち、片道3時間半のバイト、日本武道館の清掃、社長の代わりのバイトなどなど、驚きのエピソードの連発。何度も笑いながら一気読みしてしまった。

全てを本として出せるレベルの話にまとめあげ、解像度高く出力してるのがすごい。本業と同じくらいちゃんとバイトに向き合ってきたんだなと、ピストジャムさんの真面目な人柄が伝わってきた。そして優しい文体の中に、たまにあるタメ口のツッコミが面白い。

散々いろいろなバイト話を読んだ後に、あとがきで『バイトやりたくない』と書いていた。こんなにバイトを愛し、バイトに愛されてきたのに。おもわず嘘つけ!と声が出た。

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2023年07月28日

Posted by ブクログ

慶應卒44歳、芸歴20年、売れずにバイト生活。こう書くと悲惨なようだが、悲壮感がないのは文章がうまいからか。
感想を一言で表すと「色んな人生があるなぁ」。
同い年なので、余計にそう思ったのかもしれない。
それと、20年続けられるというのはそれはそれで才能なのかもと思った。と言うのも、本の中に先輩・後輩・知人が山ほど出てきて、バイトも伝手だったり知り合いの手伝いも多く、可愛がられてなかったらそういうことにはならないんじゃないかと思って。
がむしゃらにがんばるとか、割の合わないことをすることは、今はコスパが悪い、ダイパが悪いと忌み嫌われるようになり、それが許されるのは大谷翔平のようなカンペキな成功者だけ。
でも人生なんて泥臭いものやんなと思い出させてくれたように思う。
芸人として売れて、テレビで「あの本名も芸名もヘンな本の人やん!」てなってほしいと思いました。

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2023年07月16日

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