【感想・ネタバレ】「美味しい」とは何か 食からひもとく美学入門のレビュー

あらすじ

あるものを「美しい」「醜い」など評価するとき、私たちは何を考えているのか。評価を下す基準となる「センス」とは。こうしたことを考える学問が美学だ。本書は絵画や音楽ではなく、身近な食事からその扉を開く。「美味しい」「まずい」という評価は人それぞれ? レビューサイトの情報があると、純粋に食事を楽しめない?美食の感動は言葉にすべきじゃない? インスタントラーメンは芸術か? やさしくも奥深い美学入門。

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Posted by ブクログ

学問などを学べる専門書は、読むのに苦労するが、この本は比較的読みやすく、そして著者と対話しているように読めて、面白かった。美学という学問があることが知れたし、哲学を駆使してこう考えるという思考が知れて賢くなった気になれる。

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2025年02月06日

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ネタバレ

源河亨、
「美味しい」とは何か(2022)

 食や料理が美学による考察の対象となり得ること、そして芸術と見なされうることを主張した本。身近な事象を対象に、いかに美学的アプローチをとるかという過程がわかりやすく示されている。
 食の好みは人それぞれだし、やれここの料理はカクカクシカジカの理由で素晴らしいなどと知識をひけらかす人はうざったく感じる。しかし、料理に対する評価については、文化的相対性が成り立つことなども踏まえると狭い範囲の中では客観的な側面もあると言える。また、ある程度の知識を持って料理に対面したり、食べた料理について自身の言葉で語ることは、食に関する自らの経験に対する解像度を高めるために有意なものである。こうした主張からは、日常の哲学の議論のうれしさというものがよく分かる。筆者の議論は、ありがちな主張を一つ一つ否定することで自身の考えを正当化するというスタイルなので、読んでいて斬新なアイデアが得られるとかというわけではあまりないが、その分ちゃんと説得力のある議論になっていると思う。
 特に興味深く感じたのは最後の章で、タイプ/トークンの区別を導入して料理が複数芸術であることを示すくだりであった(筆者は「反復可能な芸術」と表現していた)。ある料理を一つの作品として捉えた場合、その料理には無数の作品の事例があり得る。つまり、ある料理とその個々の事例のあいだにはタイプとトークンの例化関係が成り立っていると言える。タイプ/トークンの区別を録音音楽の再生の事例などに応用した文献はしばしば目にするが、食という身近な実践にもこうも自然な形で応用できるものかと驚いた。
 総じて、日常世界の様々な対象が美学の射程になり得ること、そしてそうした哲学的な議論によって日常世界の解像度が上がることのうれしさ、という点が明確に示された本であると言える。美学について何も知らない人にとっては、入門書として非常に参考になる本である。

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2026年03月12日

Posted by ブクログ

初めて食に関して哲学的に学びました。食を語る上でこんなにも広がりがあることを知り、食の世界は奥深いと思いました。

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2025年09月18日

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美味しいとは何か、センスとは何かを追求していく本書。普段新書を手に取らない自分でも読みやすいと感じた

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2026年01月15日

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私が知りたいと思っていたことと内容的には異なりその個人的には普通な評価でした。しかし美味しさには味覚やにおい、視覚だけでなく聴覚も、すべての五感が使われていることに驚きました。音も意識してなかったけども大切なは一つ。

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2026年01月13日

Posted by ブクログ

例えが分かりやすく読みやすかった。
哲学の本はあまり読んだことが無かったけど、思考の流れを知ることが出来たので、読んでよかった。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

想像してたよりも美学哲学概念を練る系の内容。
・「優しい味」食の擬人化
・食は五感や知識などに影響を受けるので純粋な味など存在しない
・食は芸術なのか?
美学哲学の考え方入門で、題材が食という感じ。

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2024年11月05日

Posted by ブクログ

<目次>
第1章  五感で味わう
第2章  食の評価と主観性
第3章  相対的な客観性
第4章  知識と楽しみ
第5章  おいしさの言語化
第6章  芸術としての料理

<内容>
美学者による、食の哲学化と呼べばいいのか、ただ「美味しい」ではいけないらしく、小難しく説明が続く。そして結論は、「食」が芸術ではない、味の感想に客観性はない、という感じだった。

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2022年09月28日

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