あらすじ
バルトラム国制裁に向かった国家連合議長ハイネンが殺害され、リヒトは城の炎上に巻き込まれ、ロルフは破石王セブルスに急襲されるなど、すべての部隊が窮地に陥る。制裁自体が反乱軍の罠だったのだ。
リーリエ国騎士団員にも犠牲者が出るなか、ニナは無力感に苛まれるも、団長ゼンメルの姿に奮い立つ。キントハイト国へ援軍要請に向かったニナとトフェルは、反乱軍に寝返ったシュバイン国騎士団に襲われる。
一方、一連の危機により国家連合が民からの信頼を失っていたことを痛感し、迷いを覚えるリヒトに対し、ナルダ国王オラニフは、議長代理としての責任を果たそうとする。リヒトと共にバルトラム国先王ウィクトルとの会談に臨んだオラニフは、国家連合の存続と解体をかけた戦闘競技会を提案する。テララの丘の円型競技場で、リヒトやニナたちは、火の島の命運を決する最後の競技会に挑む――。
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つらかった……
このシリーズ、第1部から読んでました。
第1部1巻から普通に人が死んでいたので、生易しい世界観ではないことは理解していたつもりなのですが
第2部はとくに苦しい展開が続き、5巻の終盤でついに〈推しの死〉を経験し、もう無理だ読むのがしんどいと心がボッキリ折れてました。
そろそろ心の傷も癒えただろうかと遅ればせながらこちらの最終巻を読んだのですが
序盤から胃がキリキリと痛い…癒えたはずの傷も見事に開き、苦しみながら読みました。
こんな苦しい状況なのに懸命に抗うニナたちには本当に心を打たれましたね…
他国の名も無き騎士たちの生き様まで伝わってくる文章は素晴らしいです。
終章はゆっくりゆっくり大切に読み進めました。
読んでてつらかったけど、この本に出会えてよかったと思います。ありがとうございました。