【感想・ネタバレ】倒産続きの彼女のレビュー

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今作は剣持麗子の後輩弁護士・美馬玉子が麗子とコンビを組んで、とある会社の倒産危機の裏にある事情を探っていくお話。今回も麗子の我が道をいく姿勢がかっこいい。玉子は自己肯定感が低く、他人に頼ることができない女性なのだけど、最後には自分の本当の気持ちに気付いていく。特に、最後には男性とくっついてハッピーエンド、と安易に終わらないところが良い!専門的な知識も出てくるけど、分かりやすく説明されるので読みやすいし、個人的には「元彼の遺言状」よりも好きでした。

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2024年04月23日

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剣持麗子シリーズ第2弾。
就職先が次々と倒産していく女性の身辺調査を行う内に予想外の事件に巻き込まれていく社会派小説。
今回は麗子の後輩・玉子を主人公にしたストーリー。倒産続きの彼女の謎を追う内に殺人事件に巻き込まれていくというパートと、玉子の生き方の葛藤のパートが2つの縦軸として纏まっている。謎解きパートである倒産続きの彼女の謎は「トラ」というイリーガルギリギリな組織が出てきて、そこの謎は持ち越しとという形になったのは、今後もこのシリーズが続いていくという事なのかなと思い、楽しみになりました。玉子のプライベートパートも、祖母の再婚によって自分の将来の幸せに対して葛藤していくというのがとても共感できました。祖母の介護からは解放されることと同時に自分の「幸せ」について考えていく。自分の思い通りに生きていこうとする玉子と他人の無責任な期待に揺れる描写がとてもリアルで良かったです。
しっかりとまとまって、読みやすいので是非読んでみてください!

最後にこの作品をアニメ化したときの声優陣を自分なりのキャスティングにしたので読むときの参考にしてください。
美馬玉子:瀬戸麻沙美
剣持麗子:早見沙織
津々井先生:古川登志夫
古川:古川慎
美法:石神静香
川村:黒田崇矢
哀田:岩田光央
近藤まりあ:花澤香菜
只野愛子:戸松遥
幸元社長:稲田徹
幸元耕太:吉野裕行
赤坂宗男:銀河万丈

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

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321ページ
1400円
6月26日〜6月27日

山田川村津々井法律事務所に勤める美馬玉子。事務所の1年先輩である剣持麗子に苦手意識をもちながらも、コンビを組むことになってしまう。二人は『会社を倒産に導く女』と内部通報されたゴーラム商会経理
課・近藤まりあの身辺調査を行うことになった。ブランド品に身を包み、身の丈に合わない生活をSNSに投稿している近藤は、会社の金を横領しているのではないか?しかしその手口とは?ところが調査を進める
なか、ゴーラム商会のリストラ勧告で使われてきた『首切り部屋』で、本当に死体を発見することになった彼女たちは予想外の事件に巻き込まれる。

謎が解けていく時のちょっと混乱する感じが 『元彼の遺言状』と似ていた。犯人が、はじめに思っていた怪しい人ではなくて、しかも謎の怪しい組織まで出てきて、そこは解決されないままだった。このシリーズが続くのかなという期待が残されて、今後も少し楽しみになる。

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2024年04月03日

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新川帆立作品の何が面白いってキャラのたった登場人物、彼女らの重さを感じさせないサバサバとした心理描写では無いだろうか。

前作『元彼の遺言状』の主人公・剣持麗子は群を抜いた存在感だったけれど、今作の美馬玉子の描かれ方も良かった。同じ女子からはぶりっ子と揶揄されるキャラを意識的に使い分け(処世術として身についてる感じ)、その実どこか冷静に周りを観察、評価している。
事件を追いながらも妙齢の女性として恋愛、結婚、仕事とどう向き合いたいのか揺れる様子は共感出来るし、でもとにかく文体がライトだからだろうか、くどくない。
事件はまるで2時間ドラマの様に急展開し、起承転結を迎えるが、玉子の成長を見守って送り出すかの如き読後感なので◎。
やっぱり剣持麗子がいい味出してるわ〜

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2023年11月13日

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同シリーズ二作目ということで、前作を思い返しながら読んでましたが、前作よりこっちの方が面白かった。相変わらずミステリ色よりエンタメ色が強めではある作品。

今回は主人公が変わったけども、剣持の良さが垣間見える作品でした。特に前作読んでると尚更。
黒幕だったり、犯人の動機だったり、倒産の手法だったり、相変わらずだーいぶ荒いですけど、そんなのは全部すっ飛ばして、こういうもんだと思えばサクッと読めるし、ドキドキワクワクもたり楽しめます。

色々今後の展開も広がりそうな雰囲気ですので、楽しみにしてます。

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2024年01月04日

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前作と比べると、親近感が湧きやすい現実的な主人公で、話全体としても、主人公単体としても、社会的序列に囚われているのが問題となる話だった。
主人公の考え方や、祖母との思い出話は共感できて面白かった。

80代の祖母に恋人・赤坂ができて、結婚を約束しているという話は素敵だったが、終盤でサラッと哀田の手で赤坂は殺したという話があり、遅かれ早かれ始末する予定だったということ以上の話もなく、呆気なさすぎて微妙だった。
祖母の過去話を聞かせてくれと孫(主人公)に土下座までするほど想ってくれた稀な良心なのに。

妹による復讐という点は途中から予想でき、謎の闇組織・トラに関しては最後まで謎のままだったのが残念。

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2023年10月04日

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哀田先生が比較的早い段階で怪しかったので、真犯人として出てきた時は「まあそうだよな」という感情になってしまった。
我儘かもしれないが、読者の予想を裏切って尚、なるほどと思わせる真犯人が登場するのがミステリの醍醐味だと思っているので、そこが残念。
ただ、全体のストーリーは綺麗にまとまっていて不自然に思える演出がなかったので良かった。
剣持先生が前作に引き続き登場したので、シリーズモノとして展開していくとしたら、次回作はトラとの対決を扱うのかな、と期待。

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2023年07月10日

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