あらすじ
王室の領地、タンポポ平の花守用水に新しく17の橋がかけられることになり、シルバー王妃は、その下見をかねて、お花見をすることにしました。キラップ女史やアラエッサたちをさそって、ひとりがひとつずつ、心があたたかくなるような話を考えてくるように伝えたのですが……。
●わたしは、ゴールデン国王。じつは、こんどの花守用水に橋をかけるという話に、のり気ではなかった。というのも、先々代の国王がよまれた俳句、
橋無きをしりつつすすむ春の土手
(橋がないのはわかっているから、どこかでひきかえさなくてはならないが、つい足がすすんでしまうことだ、うららかな春の土手は)
にえんりょしていたのだ。
ところが、カメレオン総理たちがちえをしぼったという、橋の名を見て、わたしは、これならよいといった。
――なぜだか、わかるかな? たのしいお話をききながら、17の橋をわたって、そのなぞをといてごらん。
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Posted by ブクログ
ストンストンの片思いの話から始まって面白かった。(アラエッサが、ストンストンはそんな状態だから今回の旅に参加できるかどうか…と説明する)
★“カメレオン別荘村“からネタが引き継がれる。
別荘村の旅で出会ったロボット・ハルボちゃんに片思いするストンストン。当のハルボちゃんはあれから行方不明で、街中に写りの異なる貼り紙がされており、それを周るのが日課。(好きすぎて貼り紙を直視できず、少し通り過ぎてから見る)
見つけたら製作者のナルマニマニ博士に返すのが筋だが、それをも断る覚悟のストンストン。
17橋を架けるに当たり、お披露目会としてピクニックがてら王妃らが集まり、順番に1人ずつ小話をしながら進む。
最後の橋でストンストンはハルボちゃんを発見。
しかし殴られる。既に狐と所帯を持っていた。
アラエッサに説明しつつ、諦めるストンストン。
しかし、殴られたことは生涯誰にも言わない、と本編が締めくくられる。好き。