【感想・ネタバレ】怪物のゲーム 下のレビュー

あらすじ

〈怪物〉からの3つの課題。
おぞましいゲームが幕を開ける!

失敗すれば娘の命がない――残酷な課題にどこまで耐えられるか?
セビリア学芸協会文学賞受賞作家、待望の最新作!

〈怪物〉を名乗る何者かに娘を誘拐されたディエゴ。犯人は小説と同じように、娘の命を助ける条件として3つの課題をディエゴに突きつける。小説の中でその残酷な課題をやり遂げられた父親はおらず、少女たちは拷問のすえ無残に殺されていった─いったい誰が、なぜ今ごろになって〈怪物〉を模倣するのか? ただの愉快犯か、それとも……。謎が謎を呼ぶなか、ディエゴは戦慄のゲームに立ち向かう。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻に入り、関係者達の相関関係はどろ沼状態。
それぞれがどんな思惑で動いているのかなかなか見えて来ない中、挑戦ゲームの日が刻一刻と近づいてくるところに緊迫感を感じる。
怪しい奴は湧いて出てくるが、すべからく空振り。
″怪物″は本当にディエゴの小説の中から解き放たれたのか!?

犯人逮捕に漕ぎ着けないため、結果的に三度目の挑戦ゲーム(一度目は犬の糞を完食し、二度目は拷問器具の拘束に7時間耐え、、、)に臨むことになったディエゴだが、さすがに肉体的にも精神的にも限界を迎え。。。

下巻中盤、第二部として突如犯人側からの視点で語られる。
まさかの『模倣犯』的展開!
ちょっとテンション上がっちゃいましたが、ここまででした。
以降は自分的には下り坂。

すべてがありきたりのハッピーエンドで、早々と舞台裏を見せた割には捻りなし。
はらはら息もつかせぬ要素満載のエンタメ小説としては面白いかもしれないが、深みはない。

H・G・ウェルズを軸に据えた『時の地図』に始まる、ヴィクトリア朝三部作(世界30ヵ国翻訳!)作家の描く震撼スリラーとのことでしたが、あるあるな作品止まりでした。

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2024年06月15日

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