あらすじ
深夜のラジオ放送に熱中し、将来は映画監督になることを夢見る、どこにでもいる普通の少年、横山雄二。そんな彼が苦労の末、見事放送局にアナウンサーとして合格。持ち前のバイタリティーで人気アナウンサーへの階段を上っていたが、ある事件をきっかけに会社で孤立してしまう。自暴自棄になりかけた雄二を救ったのは「家族の愛」と、少年時代夢中になって聴いていた「ラジオ」だった。広島県の人気アナウンサー「天才!横山雄二」が描く感涙の物語。
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人生における気づき
ふと気づけば、いつのまにかその世界に入り込み、そして、その擬似体験から得た気づきがたくさんありました。自分の生きる意味を考える素敵な時間になりました。ありがとうございます。
Posted by ブクログ
広島の(テレビとラジオ)放送局に勤めている、名物アナウンサー自伝的小説
最近ラジコがあるからこの方が出ている「平成ラヂオごぜん様さま」と言う番組を知っている人もいるかも知れない。
広島ではとても人気番組です
喋りのプロが小説も書けるのが凄い
面白かったです
Posted by ブクログ
「ラジオの恋」でお付き合いさせていただいたRCCアナウンサーの自伝本。
知り合いだから、という事を差し引いても面白い。
是非読んでほしい。
家族愛の話であり、サラリーマン賛歌であり、夢を追いかける少年からオッサンの話。
もちろん、本になっているから誇張して書かれている部分はあるだろう。
それにしても、彼は「順風満帆」という訳では決してない。
もがきながら、あがきながら、とにかく必死になって夢を追っているのだ。
その中で運や縁があって、掴んだ栄光もあるだろう。
ただ、それも「ようやく、やっと掴んだ」ものなのだ。
掴んでも指からすり抜けて行くこともある。
そんな中でも前に向かって、一歩一歩を大切に歩んでいる。
「常に準備をしていないと、チャンスが来た時に掴めない」
これはその通りだと思う。
恵まれた環境でないからこその重い言葉だ。
最初から恵まれている人には決して理解できないだろう。
傷ついても、ボロボロになっても、チャンスの一片を必死に掴む。
人間ってそういうものじゃないだろうか。
ただイスに座っても努力もしない人が、何かを掴めるとは到底思えない。
前に向かうことの重要さを、改めて実感する。
(2018/10/30)