あらすじ
公爵令嬢ユリアには前世、農大で研究をしていた記憶があった。自分が継ぐ予定の貧しい領地で、農作物の品種改良をして暮らしていたが、国王から悪い噂の絶えない第二王子リグラスの婚約者となるよう申し入れをされてしまう。ユリアの実家コルネール公爵家は名家で、王太子争いをしているふたりの王子にとって、後ろ盾として魅力的だった。しかし、小太りだったユリアは見合いの席でリグラスから豚と罵られ、幸いにも婚約話は立ち消えとなった。安堵したのも束の間、今度は第一王子ローレンから婚約を申し込まれ、利害の一致もあったため、ユリアはローレンの婚約者となるのだが……。
ユリアは知らなかった。実はこの世界が前世のとある乙女ゲームの舞台で、自身が第二王子リグラスの婚約者として、悪役令嬢になるはずだったことを。何も知らない転生リケジョの行動によって、致命的にシナリオが崩壊した状態から始まる恋愛ファンタジー!
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匿名
よくあるオタク系の我の強い主人公です。
そのせいで抜けているところもありますが、常識的な王子に溺愛されているのでどうにかなっています。
おまけの番外編は子どもがいながらどうしてそうなるのか…と疑問に思ってしまいますが、マッドサイエンティストと本人も言い切っているので、倫理観的なものは少し欠けているのだと思います。
物語の主人公としては面白いキャラクターなのではないでしょうか。
現実世界とリンクさせる人には辛い主人公です。
リケジョ令嬢
元農大女子ならではの知識で領地や領民を豊かにしていくなんてユリアすごい。公爵令嬢としては変わっているかもしれないけれど、そのユリアに一目惚れするロ−レン第一王子。苗やら種やらトカゲまでユリアが喜ぶプレゼントを贈るなんて…策士ですね。さすが王族。ユリアはその知識と研究熱心さで今度は国全体を豊かにしていくのでしょうね。
わがままで、だめな第二王子のリグラスが最後に自分の道を見つけたことだけは良かったです。第二妃はどこまでも変わりませんでしたね。それで自分の身体を壊したのだから仕方ない…かな。
わくわくしました
ヒロインは余り前世のことは覚えていなさそうですが、リケジョらしく研究熱心な姿も可愛いと思えました。ヒーローが彼女一筋で読んでいて安心しました。