【感想・ネタバレ】雑兵物語 明日はどっちへ （1）のレビュー

やまさき拓味

時は戦国時代、農村では賊による掠奪が横行、稼ぎ手である男たちは法を犯すか、下級士卒である雑兵になって戦に出向くしかなかった。
ここに「春」「捨丸」の二人の雑兵が誕生する。天正三年・三河国―――新人雑兵たちによる天下取りが始まる。
これは底辺の目線から描かれる戦国合戦の記録である。

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モブキャラ視点の戦国時代

武田、徳川の軍で足軽として戦うことになった若者の、一庶民的視点から見た戦国時代が見られる。戦争で荒れた町や村での庶民の生活の苦しさと絶望、足軽になってからの待遇や苦労、戦の恐怖や不条理。当時の大名たちに読ませてやれば、多少はくだらない戦もなくなっていたのかもね、と思わなくもない。戦争はいつの時代もくだらんですね。

＃タメになる ＃ドロドロ