【感想・ネタバレ】ステークホルダー資本主義 世界経済フォーラムが説く、80億人の希望の未来のレビュー

あらすじ

「この資本主義は、社会/企業/国家に関わる、すべての人のもの」
社会と地球を持続可能にする、グローバル経済システムの指南書!


所得格差の拡大、生産性や賃金の伸びの鈍化、高水準の負債を抱える各国の財政、世界の市場を支配する大企業、環境を破壊する資源の開発など、世界はたくさんの問題を抱えている。歴史的な経緯を踏まえ、こうした問題に対処するための態度と思想を説く。

序文:世界経済フォーラム日本代表 江田麻季子

私たちは前進できているのか、そのスピードは遅すぎないか、現存する仕組みはすべての人々が恩恵を受けられるようにデザインされているかなど、 資本主義の在り方が見直される今こそ、こうした論点を具体的に議論し、決断し、実践していくタイミングに来ているのではないか。
(序文より一部抜粋)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

本の前半は、ステークホルダー資本主義が求められる背景についての説明となっており、GDPという指標の欠陥/人類が及ぼす環境負荷/グローバル化に伴う富の偏在などが説明されているものの、やや総花的で、どこかで聞いたことのある話が多かった。
後半のステークホルダー資本主義の解説では、世界経済フォーラム発案の「ステークホルダー資本主義メトリックス」やニュージーランドのGDPに依らない政策決定などが紹介されているものの、やや表面的で踏み込んだ説明がなかったのが残念だった。

ステークホルダー資本主義ではどのように社会が変わるのか、もっと具体的に知りたかったが、サステナビリティの観点で企業が評価されるという今の大きな潮流の先に、ステークホルダー資本主義があるというだけなのかもしれない。

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2022年08月28日

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