あらすじ
朝日新聞、夕刊フジ、財界をはじめとした、多数のメディアに取り上げられ、大反響を呼んだ衝撃作。事件発生時から現場の最前線で一部始終を取材した元NHK特派員が、30年以上を経た今だからこそ明かせる真相の数々。民主化を求める学生運動とそれを武力によって鎮圧する軍・政府という対立構造で語られてきた「天安門事件」。しかしそれは、事件の表向きの姿に過ぎず、中国共産党で繰り広げられていた内部闘争から、世界の目を欺くためのものだった。戦車の前に一人で立ちふさがったタンクマンと呼ばれる謎の「英雄」。突如開始された不自然すぎるハンスト。当時の指導者間の欺瞞に満ちた駆け引きや権謀術数の数々……。なぜ今もなお、中国共産党は「事件」をひた隠しにし続けるのか――。目撃者だけが知り得る当時の取材メモによる情報と、その後明らかになった資料から、中国現代史「最大のタブー」に切り込んでいく。
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Posted by ブクログ
この本は戒厳令が布告され、天安門広場が鎮圧されるまでの経過が詳しく書かれた本です。中国の指導者内で権力闘争があり、趙紫陽首相が解任される内容も詳しく書かれています。 なお、鎮圧当日の天安門広場の状況を詳しく知りたい方は「天安門事件を目撃した日本人たち」(ミネルヴァ書房)に詳しく書かれています。中国が国家として成長・発展するためには天安門事件の総括が欠かせないと思っています。中国が真に民主的な国となるよう願っています。ありがとうございました。