【感想・ネタバレ】古墳とヤマト政権 古代国家はいかに形成されたかのレビュー

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Posted by ブクログ 2016年03月30日

古墳とは、権力者からのメッセージである。それがこの本から得た教えだ。そのメッセージをどう読み解くか、当時の勢力図、時代状況や外交関係を駆使して推理する。文献のない古代を探るには、古墳を調べることが一番だということがよく分かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年04月17日

[ 内容 ]
ヤマト政権が成立したのは、果して三世紀か、五世紀か、七世紀か。
最新の発掘成果をふまえて古代史最大の謎・この国のルーツに迫る。

[ 目次 ]


[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メ...続きを読むッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2017年05月23日

弥生時代から古墳時代、そしてヤマト政権の成立経緯をしりたくて読んでみようと思った本です。
あとがきにあるのですが、列島各地における古墳の出現を、古墳の伝播というような、歴史的に何ら説明したことにならない評価でお茶をにごしてきたそれまでの考古学による古墳研究を厳しく批判されたのが、東アジア古代史の故西...続きを読む嶋定生しだったという。
そして、古墳の造営を連合政権としてのヤマト政権の政治秩序との関連で捉えられたことを学生時代に感銘を受けた著者が著したのがこの本であります。
内容ですが、
序章 古墳とは何か
第1章 古墳と邪馬台国
第2章 古墳と初期ヤマト政権
第3章 巨大古墳の世紀
第4章 ヤマト政権の変質
終章 古代国家への道
あとがき 
となっています。
納得した文章です。
河内・大和が瀬戸内海航路の終点であり、また広大な東日本への交通路の起点であるという、物資と人の流通・交流システムの要の位置を占めていたことによるものであろう。
狭義の大和、すなわち「やまと」の地は、まさに大和川(初瀬川)を溯り、伊賀をへて伊勢に至る交通路の起点の位置を占めている。
継体大王とヤマト政権の関係も解りやすかったです。

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Posted by ブクログ 2013年12月01日

古墳を通して弥生期の終わりから古墳時代のヤマト政権の成立過程を考察している。昔ながらの古墳自体や副葬品の形体からの時代考察に加え炭素同位体年代測定や年輪年代法により、古墳からの文献批判に説得力が増している感じがした。
もう一度じっくり精読したい本である。

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Posted by ブクログ 2022年06月14日

近つ飛鳥博物館に来館した際に館長さんの著書を購入。
邪馬台国近畿圏説の重鎮とは知っていたけれど、その論拠を知ろうという気持ちもあった。(僕は、邪馬台国北九州説を信じている。)

流石、学者の書くものは論理が明快だなと思う処と、そんなズブズブの見解どうなの、と呆れる部分がある。

古墳時代前期まで日本...続きを読むでは鉄の生産が殆どされておらず、鉄資源を大陸からの輸入に頼っていた。これが広域の部族連合の形成を齎し、最終的には玄界灘沿岸地域と瀬戸内海沿岸地域の対立に収斂したという論は納得。つまり、邪馬台国が魏に朝貢した時点では、瀬戸内連合に軍配が上がっているということ。
箸墓古墳が卑弥呼の墓という仮説のもと、卑弥呼の呪術的権威の後に部族連合の体制が確立してからの造営との見解も説得力がある。

しかしながら、濃尾平野に前方後方墳丘墓が幾つかあるからと、狗奴国に比定するのはどうだろう。狗奴国が邪馬台国の南とあるのは、中国が当時、日本の方位を誤っていたからという理由付け含めて、ムリヤリ感いっぱい。まして、濃尾平野の勢力とヤマトがずっと敵対関係ではなかったとか、濃尾平野勢力を牽制するため、ヤマトは関東に進出したという見解には呆れるしかない。

「やまと」は東日本への交通の起点という意見も納得し難い。竹ノ内街道を歩いたことあるけど、奈良盆地の隅で、西国からのアプローチには不便。まして伊賀を経て伊勢に至る交通路なんて信じられない。

という訳で、邪馬台国近畿説に鞍替えするのは至りませんでした。
正直、邪馬台国が何処にあろうと、どうでもいいように思っています。それより何故、纏向に各地の氏族が集まったのかという方が重要じゃないかなと。鉄の輸入のため同盟がされたという見解は興味深いものでした。この同盟のもとに、大陸の国の存在が部族の集結、原二ホン国の誕生に繋がったのかなと読後に考えています。

追記。河内王朝への交代はない。婿取りはあっただろうという見解。しかし、事実はその中間ではないだろうかと素人は考える。100%の白黒しかないと考えるのは、おかしくないだろうか。

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Posted by ブクログ 2016年01月03日

邪馬台国からヤマト政権への移行時期に当たる古墳時代を古墳の分布、規模等のデータを元に考察すると言った感じの本。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

 ヤマト政権の変遷を、各地の古墳の出現と発展、終焉を手がかりに考察する。最新の発掘成果も加味し、非常にオーソドックスで手堅い内容。

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