【感想・ネタバレ】DOPESICK~アメリカを蝕むオピオイド危機~のレビュー

あらすじ

本書は、今やアメリカ史上最悪の薬物汚染問題になっているオピオイド蔓延の実態を余すことなく描いたドキュメントだ。「夢の鎮痛薬」と大々的に宣伝されていたオピオイドの被害について、欲深い製薬会社と堕落した医師の癒着、麻薬密売人も含めての共謀関係、後手後手に回った行政、そして多勢に無勢を覚悟で問題に立ち向かう被害者の遺族や地域のボランティアたちの姿を、著者が5年にわたる取材で克明に記録したものである。

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Posted by ブクログ

「夢の鎮痛薬」と宣伝されたオピオイド。販売攻勢を仕掛ける標的に、空洞化したアメリカの田舎や山間部を選んでいる。そうした地域に住む、労働事故で怪我をして失業中の人や障害者の認定を受けた人たちの多くは、低所得者用の公的医療補助「メディケイド」の対象となっていたため、ほとんど自己負担なしで処方を受けることが可能だったからだ。その他、アメリカ全土に蔓延していった。

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2025年04月07日

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