あらすじ
もっと「適当」に、自分を甘やかしてみませんか――。本書は、4000人の人生を変えた「死の体験旅行」がメディアで話題の人気僧侶が語る、心が軽くなる実話ショートストーリーです。どこからでも読める本当にあった話に、お釈迦様の教えを交えながら紹介。1話3分で読めて、心がホッとできる1冊です。 ●自分を適当に甘やかそう ●お釈迦さまはスーパーカウンセラー ●「今さら」よりも「今から」で ●親は子に「迷惑」をかけよう ●笑顔は寿命を7年延ばす etc. 「私は本書で、真面目さを捨てろというつもりはありませんし、軽妙にテキトーに生きろというつもりもありません。心を少し柔らかくして、生きやすくなる適当な生き方を勧めたいのです。なぜなら仏教は、適当に、気楽に、そして幸せに生きていくことを教えている――、私はそう受け止めているからです。紹介させていただくエピソードが、生きにくさを感じているかたがたのお気持ちに少しでも寄り添い、歩んでいくための杖になることを念じております」(本書「はじめに」より抜粋)
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
こころ優しき著者と、幸運にも面識があります。
グリーフケアを中心に活動されており、メディアに登場することも少なくない、いわゆる”葬式坊主”とは一線を画した浦上住職の、初の著書。
表紙デザインから伝わる通り、肩ひじ張らずに読める内容。特に著者の実体験に基づくエピソードには、おかしみ多く伝わり、笑いながら本を閉じることが出来た。
軽い内容なのかと言えば、さにあらず。「推し仏」などという人を食ったようなタイトルでありながら、その実「終末期医療施設」にまつるべき仏さまについて(阿弥陀如来が亡くなった人を成仏させてくれる)頭を悩ませる施設長の話であったり、こころにずしりと残る。
ところどころ顔を出す仏教系の説話も、説教臭いところがまるでなく、全体を通して学びが多い。