【感想・ネタバレ】非常識な本質のレビュー

あらすじ

■世界の超VIPを魅了する水野和敏氏とは何者か?

日産のレース監督時代は全戦全勝の偉業を成し遂げ、
エンジニアとしてはポルシェ、フェラーリを超えた
世界初のマルチパフォーマンス・スーパーカー「日産GT-R」を開発しました。

しかし、水野氏のスゴイのは実績だけではありません。
その実績を残すまでの「過程」――つまり仕事への取り組み方が常人離れしているのです!

たとえば……、
・あえて通常よりも少ないヒト・モノ・カネ・時間で仕事をする
・好きなことを仕事にしようとする人間は雇わない
など、非常識なものばかり。

しかし、これこそが仕事で成功するための「本質」なのです。

もちろん、水野氏が身を置いていたクルマ業界にかぎらず、
「本質」はあらゆるビジネスシーンに隠れており、だれでも見つけることができます。
『非常識な本質』では、この本質の見つけ方、使い方を、読者の皆様にお伝えしていきます。

■これが「非常識な本質」だ!
・勝つためには予算と人員の削減が必要
・世界一の楽しさを知っている人は、世界一苦しんだ人
・学校の勉強はしてはいけない
・いちばん速いクルマはレースで負ける
・高級品は恒久品…etc.

■目次
第1章 非常識な本質
第2章 はみ出し者が生きる道
第3章 「お客様は神様」の本当の意味
第4章 世界一を目指した型破りな開発
第5章 答えはいつも会社の外にある
第6章 ブランドの正体

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

メイドインジャパンの「品質」とは何か。安くて壊れないというのが主要な評価軸で、ユーザーが感性から尊敬する製品はほとんど作れていないというのはショックでしたw。

カルロスゴーンをしてMr.GT-Rと呼ばれた著者。四十余年来の日産マンでありながら社内水準に迎合せず、常に自身の感性を「アウタースケール(顧客の期待水準)」へと向け続けた思想に触れられる一冊。

レースでは当時、サーキットに来て日本人はサラリーマンの仕事をいていると揶揄された縦割りの仕事を変え、結果、デイトナ24時間で「ブッチギリで勝ってしまうと、きっとアメリカ人は日本人に対して、翌年にはレースの規定を変えてハンディキャップをつける(中略)そこは抑えて、2位との差が15ラップから一桁の9ラップになるまでピットで洗車をしていました」勝ち出来るようチューンナップした仕事に痺れました。

レースで勝つ、顧客の尊敬を得るという尖った場所で、ホンモノの結果を追求するためのチームに必要なのは、管理職や工数管理を廃し、結果のための仕事以外を削いでいく事だとしている点、腹に落ち、
ふと、スティーブ・ジョブズの仕事と比較して読んでいた事に気づきました。

0
2013年11月27日

Posted by ブクログ

ネガティブなサービスとポジティブなサービスの考えは、第三者にどう説明しようかと悩んでいた自分の考えを整理するヒントになりました。

0
2022年02月06日

Posted by ブクログ

グイグイと引き込まれます。作者のことが好きになりおあいしたくなります。もちろん、GT-Rがとても欲しくなります。ああ素晴らしい‼

0
2013年11月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人と同じパラメーターで物事を見ないこと。
 いちばんできる人に作業をさせるな。
 チーム全体を見させる。

クルマづくりで一番重要なことはパッケージング。
新しいものをつくろうとしたら感性と創造力。

「責任と権限の基本方程式」
 リーダーは
 「責任」を会社と上司から与えられ、
 「権限」を組織・チームと部下から与えられる。

「能数」
 工数ではなく、能力の数。
 最も効率的な50人のメンバーで可能にするために。

「人数X部品代X時間」

 GT-R。
 5000万するはずのクルマが800万でできた謎。しかも3年で。

 エンジンとミッションの開発費が合わせて100億以下。普通の10分の1。
 自分でできないことを認め、
 イギリスのレーシングエンジン開発メーカーにエンジンの基礎開発を依頼し、ポルシェやフェラーリの上を行くエンジンを開発した。
 ミッションも同様。

0
2013年11月03日

Posted by ブクログ

おもしろくて一気に読んでしまいました。

著者がどういう思いで仕事をしてきたのか、自分はそこまでやっているか(全然できてない)など、いろんなことを考えさせられました。
そんな思いで作られた日産GT-R R35だったら、ぜひ乗ってみたい!そう思ってしまいました。(でも買えないけど...)

リーダー(上司)として部下やメンバーとの関わり方も書かれていて非常に参考になりました。

ものづくりに携わている人に限らず、誰かといっしょに仕事をしている人、つまり、ほとんどすべての人にお勧めできる本だと思います。

「おわりに」に書かれた顛末もスゴイです。
この本の著者の水野さんといい、『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』の著者の白駒 妃登美さんといい、そういう気持ちでいたら、そんなことが起きるのか!?という感じでした。
今の私には、そんなことは起こせないだろうなぁ...

どんなことが起こったのかは、ぜひ本書を読んで確認して下さい。

0
2013年10月26日

Posted by ブクログ

日産GT-R開発者として知られる水野和敏氏が、自身の仕事の取り組み方について著した書。

ヒト・モノ・カネ・時間が無い中で、如何に優れた結果を生み出すか。自身の生い立ちを振り返りながらその思考過程を伝える。

決して人まねではないその思考過程を辿ることで、今後、自身が不可能と思われる事象への突破口を得る一助としたい。

0
2013年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 元日産GT-R開発責任者の手記。
 人を工数という数で管理する仕事のやり方を否定し、「アウタースケール(顧客の期待水準)」を意識し続ける。
 車の関する知識がかなり乏しいため難解な部分が多かった。
 固定観念や"常識”と呼ばれるものが成功の足枷になる。まさに思考停止に陥ることが如何に危険か、警笛を鳴らすような一冊。

0
2016年05月24日

Posted by ブクログ

日産GTRの新規パッケージ開発者、レーシングチーム監督などを歴任した水野和敏さんの考え方。
あえて少人数にして人と違う観点で物事を捉え直す。
非常識に見えるやり方で実績を出す。

0
2015年07月26日

Posted by ブクログ

ピタリとくる部分、
ここなかなわないなという部分、
どちらも興味深かった。

GT-Rはこんな経緯があって世に出たということ。

0
2014年03月11日

Posted by ブクログ

■非常識な本質

A.失うものがない人の方が、新しいチャレンジができる

B.製品をつくる際の視点には、お客様の夢のためにつくろうとする「アウタースケール」の視点と、会社や自分の利益のためにつくろうとする「インナースケール」の視点がある。お客様を感動させるものをつくるには、前者の視点が欠かせない。

0
2013年12月23日

「ビジネス・経済」ランキング