【感想・ネタバレ】白鍵と黒鍵の間に ~ジャズピアニスト・エレジー銀座編~のレビュー

あらすじ

ジャズピアニストが綴る夜の銀座の青春記。

日本有数の人気ジャズ・ピアニスト、南博が綴る、爆笑と感動の青春記。真面目なクラシック・ピアニスト志望だった南青年は、ある日ふと聴いたジャズに魅せられ、人生が一変した。小岩のキャバレー、六本木のバー、そして銀座の超高級クラブでのピアニスト生活。ボスであるバンマスは海千山千のギャンブラー、ママやホステスは危険な香りを振りまく夜の蝶、そしてお客はあやしげなバブル紳士と「さる組織」の親分に幹部たち。欲望と札束が飛び交う夜の銀座で、南青年は四苦八苦しながら人生を学んでゆく。そして数年、南青年は銀座に別れを告げて、あこがれのアメリカへのジャズ留学を決意する…。
菊地成孔氏いわく、「この本は、僕のどの本より面白いです。」

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Posted by ブクログ

まあ南の大人の男にモテるのなんのって。
そこそこダルい呑気者のお調子者の部分もありながら、先生の教示に感動する青年部分もあり、上手く誤魔化す小賢しさもあり、でも結局、内側に隠している尖ったプライドとその反対側にある純粋さが偉いさんには見えてるんでしょうね。
そんなわけで無事なんとかアメリカ留学まで行きつき、銀座の皆さんに感謝するところまで行きつきました。
一番笑ったのはバンマス曽根さんに詰め詰めに詰められる所の書き口で、そういう点では南博のノンシャラントな文章は魅力的でもあります。
続刊にも手を出すかな。

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2025年02月04日

Posted by ブクログ

映画をみて興味を持ったので手に取った。
生まれる前の知らない時代、知らない世界の空気感をありありと感じられるエッセイ。

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2023年11月11日

Posted by ブクログ

シン仮面ライダー観に行った時の予告編で池松が主演だみたいにやってたのきっかけで読んでみた。

20代の青春。80年代。
著者は夢破れず、今もピアニストとして生きている。。自分の仕事、自分の居場所を失わずに済んだみたいな。
自分は著者よりだいぶ若いけど、あの時にああしとけば?とかそんな過去について思わされた感じ。あと80年代ノスタルジーがいい感じ。

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映画は低予算ゆえか衣装やセットなどから80年代ノスタルジーを排除して青春の希望と焦燥に焦点を合わせた感じで、最期はその辺の辻褄合わせか幻想シーンに突入。いまいちだった。

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2023年08月08日

Posted by ブクログ

南博は非常に美しい音色を奏でるジャズピアニストだが、その美しさは美辞麗句や綺麗事などではなく、バブルの銀座での生活で人間社会の汚さを体験した上で濾過された美しさであることを感じた。バブル期の空気を感じる読み物としても秀逸。

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2012年02月01日

Posted by ブクログ

下積み時代のお話
運が良いとかよく言うけれど
そういうふうに言う方も
必ずどこかで
必死に今を生きてきたのだなぁと思うエッセイでした

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2024年07月07日

Posted by ブクログ

先日公開された同名映画の原作本で、ジャズピアニストである著者が銀座で高級クラブの雇われピアニストをしていた下積み時代を綴った回顧録。癖の強いバンマスや歌い手を相手に社会の厳しさを学ぶ様子は身につまされるし、ピンチを持ち前の機転で上手く乗り切る様子は痛快である。同世代の人間が決して手に出来ない高給を受け取れる一方、自分の人生はこれで良いのかと思い悩む南青年の姿もまた身につまされる。本書と地続きとなる渡米編もあるらしいが、こちらは入手するのが難しそう。店の重鎮・ジョージさんにまつわるエピソードが興味深かった。

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2023年10月16日

Posted by ブクログ

かっこいいオッサンだなぁ、と思う。菊地成孔関連で知った南博。カッコイイ。山下洋輔のエッセイの面白いのと同様に、こういうジャズメンの文章っていうのは、何でか大体面白い。(11/3/13)

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2012年08月08日

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