あらすじ
「ウォール・ストリート・ジャーナル」をはじめとするアメリカの新聞に大前氏が寄稿した論文4編を掲載。第二部では朝日新聞社前主筆の船橋洋一氏(当時は経済部次長)との対談全文を収録(この対談では「フレームワーク」ということばが効果的に使われているが、収録は20年以上前の1988年であることに留意したい)。第三部は大前氏がアメリカでソニーの盛田昭夫氏ら日米双方の財界トップを相手に行った講演とその質疑応答(2時間!)を収録。「そうした講演会の様子などを日本の読者に伝えたことはいままでなかった」と大前氏は記す。当時、「アメリカを追い越した」と浮かれていた日本への早すぎた警告の書。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
経済を中心とした話なので難しかった。
プレゼンテーションや議論をするときは、相手方の土俵にのって話を進めないとうまくいかないということがわかった。相手の論理構成のフレームワーク、これを使って論じる方が良いとのこと。北海道の捉え方が、今まで出会ったことのない衝撃的なものだった。以下示す。「北海道を独立国とする。北海道の人口はスイス並み、面積はスイスの二倍だから、立派に一つの国ができる。これだけの規模があれば、スイス航空と同じように航空会社を一つ持てる。千歳空港にアジアの各国から直行便を発着させれば、冬はスキー客万来、夏は避暑のお客が押し寄せてくるはず。次に銀行をつくる。夏は午前3時から明るくなる北海道だから、日本から独立したら二時間くらいの時差をつくる。そうなると銀行は黙っていてもやってくる。というのは、ニューヨークの金融市場が閉まった後、東京の銀行がオープンするまで三時間空く。東京より二時間前に北海道の銀行が開くとなれば、為替から何から、みんな北海道に集まってくる。」考え付かない発想。素敵。