あらすじ
「鎌倉殿の13人」の 仁義なき 血みどろ抗争は終わっていなかった! 鎌倉幕府No.1北条氏とNo.2三浦氏で争われた宝治合戦(1247年)。北条氏が勝利し得宗独裁体制が確立される。鎌倉時代の大転換点となった戦いを解説編150頁&小説編200頁で徹底解説。
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Posted by ブクログ
鎌倉時代中興の祖である北条泰時亡き後、青年将軍と周囲にいる側近などが政治闘争を行い、宮騒動で将軍交代、宝治合戦で安達VS三浦の主導権争いが行われ、北条得宗家の確立が成された・・・細川重男先生の持論である鎌倉政権はヤクザの集団を地で行く宝治合戦を小説で描く、極道シリーズの原作者ばりに!面白過ぎるで先生
Posted by ブクログ
歴史小説自体が初めて読むのですが、とても分かりやすく解説も交えているので読みやすいと感じました。
鎌倉武士の言葉遣いや所作が想像していたより乱暴でしたが、命の重さや家の権威など現在とは価値観がかなり違うので、それはそれでそういったものかもしれないと納得しました。毎日命懸けで生きていだのだなと思います。
個人個人としては冗談を言ったり、相手を思いやったり普通に生活している、今の人々と同じ感覚もあるので、次の日には人を殺している、というのは理解しにくい気持ちでした。
しかし、それは今で言う所で、他国の兵士が家族と楽しく過ごしてその次の日には人を殺している、というのと似ているのかもしれません。
環境が変われば、一般的に平和に過ごしている普通の人も人を殺す。環境に抗おうとするのは中々難しいが北条時頼、三浦泰村は和平の道を探っていて凄いなと思いました。
光村は時頼の心情を読み取ってはいたのは少し意外でした。しかしやはり本人の気持ちとは裏腹に一族の為に、将軍に仕える名誉、悲願の為に動く、それが仕方ない事とは言え、辛いだろうなと思いました。
感情だけで生きられたらどんなに良いだろう。社会的、宗教的部分の中で私達は生きていて、足を引っ張られ後ろ髪を引かれながら何を選択するのか。後悔しない生き方を選ぶのは恐らく不可能だとおもうが、後悔してもそれでも良いと思える道を選ぶのは本当に難しい。ラストの三浦光村の切ない最期が印象的でしたが、良い生き様だったなと思いました。