あらすじ
シーパワーやランドパワー、ハートランド、勢力均衡。地形や地理の影響から国際政治を考える地政学の視点は、日本国内の歴史をみる際にも有効である。ただしその際、見落としがちな点がある。それぞれの「国」の地政学的位置は不変であるが、勢力均衡の重要地点はたえず変化することだ。何の変哲もない田舎、人家もないような原野や山岳が、突如として歴史を変える場所になる。川中島や関ヶ原が重要な地点であるとは、平和な時代には想像もつかない。だが、そうした場所には大規模な合戦が行われた理由が必ずあるのだ。古戦史研究の第一人者が、新たな視座から歴史の転換点を分析する。 ●序章 「応仁の乱」と「関ヶ原合戦」――戦略の有無が分けた天下分け目 ●第一章 日本各地域の地政学的な戦い方 ●第二章 地政学的要地はどのように決まるのか ●第三章 合戦と要衝 ●第四章 天下を決める政治力学と社会構造
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Posted by ブクログ
日本の合戦の歴史本だけど、人物とか歴史を知らないとついていくのは難しいと思った。
「目的が明確になっている」「その目的を達成するための目標が明確になっている」「その目標を達成するための具体的な骨子がある」
・歴史はなぜ学ばれるのだろうか。現代を生きる、そして未来を生きる人のために歴史は学ばれなければならない。今日においても知っておかなければならない教訓を示してくれるのが歴史だからである、という言葉はその通りだと思った。
現代の日本でも、もし内戦やゲリラ戦のような戦闘行為が発生したら、この本で出てきた地域って今も重要な地域になったりするんだろうか?と少し思った。