あらすじ
彼女たちは、バブル期に一般職という「女の子枠」で採用され、正社員としての既得権を享受し続けている。また、衰えをみせない「女子力」で男性に貢がせ、40歳すぎても「婚活」に励む――いま、最も勝ち組感を放っているのはバブル女だ。彼女たちに振り回されないことが新時代を生き抜くためには必要である。団塊ジュニアの筆者が、消費、結婚・出産、キャリアのジェネレーション・ギャップを徹底取材した「武装のため」の書。【光文社新書】
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Posted by ブクログ
タイトルがなかなか刺激的な著書。
学生時代より社会学の新書は好んで読んでいる。
「下流社会」「パラサイトシングル」「格差社会」
団塊世代などの世代について知ったのは浪人中に読んだ日本の論点。浪人中は時間がありすぎて日本の論点を全部読破した。堺屋太一が使ってた団塊世代という言葉を理解するにつれて、団塊ジュニアとかベビーブームとかの言葉をしっかり理解できたか。
本書のバブル女は団塊ジュニア世代の目の上のたんこぶのような世代らしい。バブル期に社会人となり世の中のおいしいところを若いうちに堪能した世代。一方、団塊ジュニア世代は「バリキャリ」「負け犬」の世代。今、40代を目前とし女の幸せについて考えるらしい。
最後の小節のタイトルは「生きる理由」という何ともそこまで思い詰めるか、というような話。でも、おもしろい。
「婚活」「年の差婚」「草食系男子」など世相を表す社会学用語を追うと社会が見えてくるようで実に面白い。
Posted by ブクログ
バブル世代と団塊ジュニアとの思考(志向、嗜好)の違いがストレートな表現で綴られている。
世には、数ある就職や女子労働、結婚にまつわる著書が出版されており、それぞれ独自の主張がなされ脚光を浴びているが、そうした著書を書いた著者たちの主張を、世代間ギャップといった認識で分析している点も興味深い。
Posted by ブクログ
バブル世代に限らず団塊世代や団塊ジュニア世代の特徴もうまくまとまっている。世代すべての人がそういうわけでもないし、該当者にしても言い分があるかと思う。しかし「お互い理解しあおうよ」とは思いつつも「そーだそーだ!いーぞ!」というノリになってしまうのは僅かながらあたしも彼女らの犠牲者だという認識があるのかもしれない。またなぜマスコミがアラフォーだの婚活だのと煽るのかについても「なるほどなー」だった。こうしたマスコミの常套手段は今現在の政治や経済の状況にも通じるものがある。マスコミとバブル姉さまの強かさには脱帽せざるをえない。
Posted by ブクログ
バブル女と団塊ジュニア女の話。
力を抜いて外から眺めるような感じで読むと頭のリフレッシュになっていいです。
私は20代男性で件の世代の女性とは距離も遠く、「これは違う」だの「そのとおり」だの思うこともありませんでした。
Posted by ブクログ
バブル女価値観
→スイーツ(笑)≒ミーハー→横並び最後の世代、男がいないと負け、飲むことも仕事のうちと考える最後の世代、、経済力があればぶ男ともセックス(団塊ジュニアは無理)、ブランドなどモノで満たされる最後の世代(団塊ジュニア意向は物質豊かなのでそれはない)
Posted by ブクログ
団塊Jr.→バブル女子への恨み辛み。
バブル女子がいかにメディアリテラシーが低いかをつらつら綴ったような一冊。
あ、あと男子は性欲に駆られ働き、女子は母性に駆られて働くらしい。
へー、そうなん。
でも読んでて思ったのは、団塊Jr.から一回り下の私の脳も、団塊Jr.に近しいものがあり。
男女雇用機会均等法により、男子と同等に働く事を求められ、頑張りすぎて壊れてしまう総合職女子の脇で、「オバサンだからよくわかんなぁい☆ガンバ!」と事務職で茶を沸かすアラフォーバブルOLに鉄拳喰らわしたい気持ちは理解出来る。
しかし、
彼女らのパワフルさにはほんと太刀打ち出来ないので、なるべく柔らかい心で受け止めるしかなさそうだ。
アラフォーで出産→職場復帰してバリキャリママ(笑)になればいいよ。がんば。
Posted by ブクログ
団塊Jrってバブル世代を恨んでいたんだ!とわかって衝撃的だった。団塊Jrは、バブル世代の根拠なき「私は大丈夫」感が信じられない。それに未だ女子力が高く、40過ぎても初産する度胸があるとAERA的に分析していて面白い。
・結果を出すより頑張ることに意味がある。・飲み会に参加するのも仕事のうち。・美人で仕事ができても男がいないのは女の負けである。このような時代遅れな価値観をもっているバブル女が未だ勝ち組として君臨している。それは、男は失敗がバネとなるが女は成功体験がバネとなるので、就職難で苦労した団塊Jrの女性には超えられない壁なのだろう。
又、著書の極論として「男性は若いうちからおっぱいに目覚めおっぱいのために働くが、女は突然襲ってくる母性により子供を産みたいがために働く。」という説も一部うなづける。
その為、こんなに子供を産んで働くことに男性に比べて不利であると分析する著者は、ワーキングマザーがステイタス化しているため、将来を考えると子供を安易に産めない団塊Jr世代が更に生きづらい世の中であると訴えている。
著者の恨み辛みの斜がかかっているものの、殆どのエピソードに自分を含めた周囲に該当者がいて納得の書籍だった。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
バブル女に振り回されないこと、バブル脳に騙されないことが新時代を生き抜くためには必要である。
バブルから身を守るための情報を提供すべく、消費、婚活、キャリアのジェネレーション・ギャップを徹底取材した「武装のため」の書。
[ 目次 ]
1章 バブル女と消費―広告業界の女神・「アラフォー」(バブルの遺産(1) 「丸の内OL」
バブルの遺産(2) 「スッチー」 ほか)
2章 バブル女と婚活―恐るべきその「女子力」(40代は女ざかり。;「婚活(笑)」 ほか)
3章 団塊ジュニア女子の本音―「キモい男とはセックスできない」(団塊世代の親は甘くない;お見合いで「好きな人」を見つけたい ほか)
4章 キャリアと出産とバブル姉さん―「バリキャリ」という妖怪(疲弊する団塊ジュニアのエリート;バブルの遺産(3) 「バリキャリ」 ほか)
5章 団塊ジュニア女子、いかに生くべきか―「産む機械」にすらなれない時代に(母性は退化しているのか;男はおっぱいのために動く ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
他人の本の引用が多くて、結局この人はナニがいいたいの蟹?「バブル女子は美容にしか興味のないバカばっかなのに結局得するズルい女だから、団塊Jrに嫌われてるよね。でも、団塊Jrよりちょい上世代の私だけは、ネタにする余裕があるけどね(笑)」ってこと?わからん。。。‘徹底取材’もとうていされているようには読めなかったなあ。わかったのは、引用だらけで何冊も著書をもてるのがスゴイという点のみ。