あらすじ
水城恭吾の勤めるモーターサイクルメーカーが買収された。新社長は外資系ファンド幹部のクラウス・コンラッド。綺麗な顔とは裏腹に、会社解体によって利益を生み出すやり手の男だった。会社存続と想い人の前社長を守るため、社長秘書である水城はコンラッドに近付き情報を得ようとする。だが、ある日偶然にも彼の重要な秘密を知ってしまった水城は、激昂したコンラッドから口封じとして身体を弄ばれ……。
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Posted by ブクログ
洸さんの小説、本当に好きです。恭吾が本当に健気でいい。クラウスもクールに見えて情熱的なところもすごくよかった。マイケルのサイドストーリーも読んでみたい。彼はノーマルなのかなあ。
Posted by ブクログ
水城恭吾の勤めるモーターサイクルメーカーが、外資系の投資ファンド会社によって買収されてしまった。
新社長は、そのファンド会社の幹部・クラウス・コンラッド。
綺麗な顔とは裏腹の、会社を解体することによって利益を生み出すファンド会社のやり手の男だった。
社長秘書としてそのまま残された水城は、会社の存続と想い人でもある前社長を守るために、水城はコンラッドに近づき、情報を得ようとするも、コンラッドの予定すら知らされることはない。
ところが、そんな時、街中で若い男と楽しげに腕を組み、ホテルに入っていくコンラッドの姿を見てしまう。
個人的なことだから、と口にしまいと思っていた水城だったが、会社が売りに出されると知り、つい怒りからそのことを口にしてしまう。
すると、激昂したコンラッドから口封じとして、身体を弄ばれ……
という話でした。
最初は情報収集のために、コンラッドの傍にいたのに、自分の好きな相手の身代わりにしていいと言われ、だんだん、コンラッドの存在感の方が大きくなってきて。
でも、結局は会社が売られることがわかって、裏切られたような気持ちになって。
ところが、コンラッドが一番嫌がる契約をするようにファンドの社長から言われて、その契約を結ぶところに追いかけて行って。
結局、会社は売られなくて、ハッピーエンド。
水城が守ろうとした会社は、顧客の希望を叶えるためのバイクを作る会社で、そういうオーダーメイド感ってとっても大事で。
でもそういうのが、うまくいかない時代になりつつある、というのはわかっているので、難しいよねー……と思いつつ。
なんだかそういう時事的なところにちょっと身につまされたりしてしまいました。
物語としては、ベタですね。
会社をカタに身体の関係を迫る社長攻めと、会社を守りたい受け。
ベタは悪いことではないので、そういう話がお好きな方はぜひ、どうぞ。