あらすじ
おつかい中に豆吉がスリにあい、いつものごとく若旦那が激怒! でも犯人はどうやら子どものようで、豆吉は3日間猶予をもらい、自分で探し出すことに。おてんば娘のお駒の協力により見つけた犯人は、スリの大名人「そよ風宇平」の孫、小宇平という子どもだった。しかも、男の子の格好をした女の子! スリはよくないと、豆吉はその手先の器用さを活かして、手品を習うことを勧める。そこで小宇平は、若豆屋の常連で手品好きな老人の元へ通い始めるのだが…。
江戸人情にジェンダー問題が絡みあう、粋なシリーズ第三弾!
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Posted by ブクログ
前回の続きだった。
ある日、手品見物にハマっている老人から若豆屋に「きんとん」(あんこ玉や甘く柔らかな団子の周りに、そぼろのようにした色とりどりのあんこを、まぶした美しく上等な和菓子)のリクエストがくる。
とても高価な材料でつくられるため、若豆屋ではつくっていなかった。若旦那は、豆吉に大金を持たせて、おつかいをさせることに。しかし、途中でスリにあって、利き手首を怪我した。
犯人は、男の子の格好をした女の子(子供)だった。しかも、その女の子は、親分からスリの方法を学んだという。
そのスリの親分から習ったスリの技を、当時、見世物とされていた手品やサーカスがあり、その手品に、生かしたらどうだと、豆吉たちが提案し、その修行に励んだ。
きんとんが完成し配達した後、スリの子供や豆吉たちは、大人に許可をとり、本物の手品を見に行くことに。スリの子供は、姿を覚えてる人もいるだろうから、正体が絶対バレない、女の子の格好をしていった。
しかし、きんとんをリクエストした人は、警察の仲間でスリの親分をずっと追いかけていた。やっとスリの親分の家などを見つけた。豆吉たちは、その情報を入手しスリの親分を、みんなと協力して逃がそうとした。しかし、親分は、一向に動かない。
結局、きんとんをリクエストした人と親分が直接会うことになってしまった。
しかし、お互い、「自分が知っている人とは違う」と言って、その場を離れた。豆吉たちは、笑顔になった。
その後、親分は、スリをやめて、スリをした子供を応援するため、スリをした子供がめざしている「手品師」の仕事道具をつくる仕事をはじめた。
スリをした子供は、手品の修行の成果を若旦那や豆吉たちに見せる。予想以上にできていて、おどろく物語だった。
続きがありそうな終わり方だっため、続きが気になる。