あらすじ
従軍慰安婦や「徴用工」問題をめぐる歴史認識、経済、教育からコロナ対応まで。日本と韓国の溝がますます深まっている。日本が経済成長を遂げ、アジアを牽引した時代はすでに過去のものとなった。一方、韓国はグローバリゼーションに適応し、飛躍的な変化を見せている。この現実から目を背けず、近くて遠い隣国とどう向き合うべきか。長きにわたり韓国に駐在し現地事情に精通した外交官が、韓国市民の本音や日本観を冷静に分析。中国や世界も視野に、日本の進むべき道を提言する。
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Posted by ブクログ
外交官であり、韓国に12年住んだ筆者が日本と韓国の相違点などを分かりやすく解説してくれます。この本を読むと日本人がおとなしくなったように思えました。ドバイでの役所の方の話として「日本企業は、製品に自信がありすぎるのか、マーケティングというものをしない。私のところに、英米仏独中韓の企業が軒並みやってきては、売り込みをしたり雑談をする。ランチにも行って自然に親しくなり、私もその企業の情報を得る。でも日本の企業は一度も来たことがない。入札のときに1000頁もの書類をどんと届けるだけ。ふだんの地道な営業努力を、日本だけ知らないようだ」(114P)
私はそれを読んで、日本人がもっとハングリーにならないといけない、なった方がよいと思いました。その結果「韓国の方が大卒の初任給が高い」(10P)ということにもなったように思えます。他にも外交官であるため外交問題についても数多く記載されています。
この本を読んで一人でも多くの方が日本と韓国の違いについて、理解し、日韓親善に繋げていただきたいと思っています。この本を書かれた筆者とこの本の出版社に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
Posted by ブクログ
「韓国の変化日本の選択-外交官が見た日韓のズレ」道上尚史 ちくま新書2022年860円。クソ韓国!外交での取り決めを裏切りやがって!韓国正義の歴史観を押し付けてくるな!と怒りつつもとっくの昔に日本を超えた進んだ行政サービス、海外での成功したビジネスを冷静に受け止めて無視せず干渉しないと
Posted by ブクログ
日本は20世紀の国中韓は19世紀と21世紀の国といった表現はかなり刺さった。筆者が言うように日本中心の視点でこれからも生き続けるのはまずいと思う。これからを生きる世代としては韓国や中国のグローバルな視点はぜひリスペクトしたいと感じた。 また,英語と共に中国語を学ぶ必要があるかもな。
Posted by ブクログ
韓国で計12年勤務した外務省出身の外交官である著者が、変りゆく韓国と停滞する日本を見て、これからの立つべき位置を提案する。①中韓に対してキレるのではなく、アンテナを高く張り、中韓の問題点と発展の秘訣を注視し把握する。②中韓はグローバル化に乗り出して苦労して行政を強化し、大幅に国力を伸ばしたことを正直に認め日本もそれに努力すること。③世界のどこでも隣国との付き合いはしんどい、それを認めてしんどいが付き合いを深めていくこと。