【感想・ネタバレ】殊能将之 未発表短篇集のレビュー

あらすじ

デビュー後、編集部の要請で送られていた習作短篇3篇とデビュー当時の様子を友人に書き送った「ハサミ男の秘密の日記」を収録。独特の笑いとセンス、ペーソスを湛えた殊能将之初期作品集。

2013年の急逝後も、ミステリファンの間で語られ続ける著者の未発表作品を待望の文庫化。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2016年。
「犬がこわい」犬に関わりたくない人いるよ。そんな男が隣家の異変を知るまで。そうくるかぁ。
「鬼ごっこ」昔から鬼ごっこを続けているようだ。
「精霊もどし」ホラーっぽい。
「ハサミ男の秘密の日記」メフィスト賞受賞したあたりの日記。
本名も明かされた。新作がなかなか出ないから、ツイッターやブログを読んでいたよ。急逝が悔やまれる~ なぜか今買い求めているのだ('_')

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2024年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

発表から20年以上も経って今更「ハサミ男」を読んで、とても良かったので、さっそくこの本も手に取ってみた。まだ読み終わってないけど、感想を書き出してみる。

まずは「ハサミ男の秘密の日記」。短編小説かと思ったままワクワクと読み始めたら、エッセイだった。それはそれで嬉しい。殊能さんの当時の生活やチャーミングさを知れて嬉しい。割と大変そうな状況なのに、のほほんと幸せそうでキュンとした。もうこの世にいないなんて。泣ける要素なんてないのに、泣ける。友人達は尚更だろう。

未発表の作品集と言うことは、厳密には本人には了承をもらっていないってことよね?本人には申し訳ない気持ち。
読みながらネットで調べたら、ハサミ男は累計発行は100万部を超えたらしい。売れて良かったなぁ。

次に、冒頭から読むべく「犬がこわい」を開く。ん?これもエッセイ?しかも太宰の「畜犬談」に似てるような??面白そうだ。

続きはまた今夜読もう。(つづく) (23.7.4朝)

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2023年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリ短編集……でもない未発表短編集
とても読みやすくあっさりとした印象なんだけど、決して薄いという事ではない独特の読み心地がある
以下抜粋して雑感

『鬼ごっこ』
登場人物が平然と他人の命を奪うシビアな世界観、そしてこのタイトル
読みながら、世にも奇妙な物語(と、その原作になった某短編)を思い出して、もしやこれ本当にただ鬼ごっこしてるだけだったりして……なんて思ってたら本当にその通りだった作品
でも、でも!!でもでもとても面白かった
ただ鬼ごっこしてるだけなんだけど、それが大オチでもなくて、そのあとに設定をさらにいくつか盛り込んで放り出すように終わり
なのに中途半端な感じはなくてとても面白い
何より鬼ごっこの道中が読んでいてただただ面白いのよね
収録作で一番好き

『精霊もどし』
最後の一言が書きたかっただけでは?と思った作品(笑
一応物語にも筋があって、ちゃんと起承転結して終わるのだけど、とてもあっさりさっぱりしている
でも物足りないわけでもない、不思議な感覚
というか、この作品に限らず収録作全体に同じ感覚が付きまとう

『ハサミ男の秘密の日記』
この日記を読んだ印象、そして解説にある本人評「昔と変わらない態度と毒舌」とあるように、一筋縄ではいかないような人間性が垣間見える
のだけど、それが嫌味ではなく嫌悪感は抱かない
むしろスマートで洗練された印象さえある
作品には人間性が出ると言うけど、まさにこういう事なんだろうなと、作品を読み終えて最後にこの日記を読んでなるほどなと一人腑に落ちてました


この作者の作品は『ハサミ男』~『黒い仏』の初期三作しか読んでなかったので、隙を見つけて残りも読んでみたいな、と思わされるくらいに好きな文章でした

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2023年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作者買い。先に「ハサミ男」などを読んでおくともっと面白く読めると思う。

☆面白かった話「鬼ごっこ」
3編の中でも殊能先生っぽさが1番でてる
鬼ごっこが本当に遊びの鬼ごっこだったときの衝撃
鬼ごっこという単語と人間を簡単に殺害できる恐ろしさとのギャップ
安原は刀

☆好きな話「精霊もどし」
最後の真知子の一言「死後の世界なんてあるわけないでしょう。〜」から無限の考察
宮崎と広永の本来の関係は一体何だったのか
真知子は本当は生きているのか

殊能先生のファンとして読めて本当に嬉しいです。原稿を発見して下った編集部栗城さんや磯達雄さん等々感謝申し上げたいです!!
先生の小説はとにかく鋭利で緻密でした。トリックが分かってもそれ以上に驚くような仕掛けがあってずっと楽しめました。
石動シリーズもまだまだ読みたかったです。
(先生の帯に「著者絶賛!」は笑った。やっぱり天才)

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2023年01月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短篇が3つ(いや、4つ)収録。バラエティに富んでいるが、3作ともどこか似た狂喜をはらんでいる。最初で最後の短篇集をありがとう。
この調子で『読書日記』の方も文庫にならないかな~

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2023年01月17日

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