【感想・ネタバレ】雫の街―家裁調査官・庵原かのん―のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ2作目。
前作がおもしろかったので、読むのを楽しみにしていたが、ようやく読めた。
いろんな人がいろんな考えで生きているんやなあ。
とにかく大変な仕事だというのが伝わってくる。
当たり前のように食い違う話。ウソ、投げやり、感情爆発、泣く、お金。
読んでるだけで疲れてくるよなあ。しんどい。
でもちょっとしたところから、解決への道筋を見つけていく庵原調査官はすごいな。
ちょいちょい出てくるくりりんとのシーンがとてもよい。ほっこり。
こういうスペースがあるから、かのんさんも頑張れるのだろう。安心できる場所、大事。
当事者たちが最終的にどうなったのかははっきりとは書かれていないが、それがいい。
家裁調査官の仕事はそこまでということなのだろう。
それに次から次へと案件がやってくるからな。
田井氏の案件はさてどうなることやら。続編に期待でいいのかな。

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2024年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2023/06/21リクエスト 8
前作の北九州から川崎へ異動になった庵原かのん。
栗林と入籍も済ませ、新しい職場では少年事件から家事事件の担当に変わる。
どれも手強い相手ばかり。
最後の2編、キツネ、はなむけ、が良かった。
血縁はないのに息子を引き取る父親。
余命宣告を受けた母親が、内縁の夫の連れ子と、内縁夫との間に生まれた子の二人に、持ち家を売り現金化して口座に振り込んでやりたい。そのため内縁関係を解消したいという。
どちらの話も、厳しい話が多い中、少し和む。

家裁の調停委員ってこんな感じだったかな、と昔を思い出してみたが、そうではなかったように思う。
本に描かれているようなハートウォーミングな対応ばかりではないとは思うが、確かにハードな仕事だと読んでいて知った。
何件も掛け持ちして、移動した時も、その先で進行中の案件を引き継いでいく。
精神的にも大変だと思うが、やりがいもある仕事なのだろう。
この本がきっかけとなり、調査官を目指す人が増えたらいいなと思う。

本の内容とは直接関係ないが、栗林とかのんの食べる食事、かのんのおやつがどれもおいしそう!

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2023年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「家裁調査官・庵原かのん」の続編短編連作集。

・幽霊
・待ちわびて
・スケッチブック
・引き金
・再会
・キツネ
・はなむけ
の7編収録。
北九州から横浜家裁川崎中央支部への転属、少年事件専門から家事事件全般担当変更、さらに結婚、コロナと多くな環境変化が一気に訪れるところから始まります。
続編といっても前作を読んでなくても、上述したように全く違う環境になっているので問題ないです。
で、離婚、親権、面会などの家庭崩壊問題と遺産、慰謝料などの金専問題がメインです。
少年係を長年していたためか、家庭問題の中の少年少女中心に考え、より良い落としどころを探る主人公の優しさが心地よいです。
職場のメンバーがメインの話はないのですが、少しづつそのキャラもわかるようになってきて、続編にも期待したいです。
それにしてもパートナーの栗林(くりりん)の存在が救いになっていますね。

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2024年05月29日

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