あらすじ
豊かな未来のためには、なにが大切で、どう生きるべきか? 大人の世界へ踏み出していく少年少女たちへ、第一線で活躍する人生の先輩が贈る書き下ろしシリーズ「15歳の寺子屋」
心臓病と診断された高校2年生のときから、こども論語塾の講師になった現在まで、迷い悩む著者を支えたのが、『論語』の<徳は孤ならず、必ず隣有り>という一文だった。2500年も前の大思想家・孔子の言葉がなぜ、今を生きる私たちの心にもふかく響くのか。長い時間にさらされてもなお輝きを失わない言葉の力の秘密を探る。ともだちや親との人間関係に悩む人、将来に不安がある人、挫折しそうな人、そして理想の生き方を探す人……あらゆる人たちの心に効くスペシャルな言葉を、『論語』の中から見つけよう!
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Posted by ブクログ
◆きっかけ
3冊組の『こども論語塾』が良かったので、安岡さんの他の著作も読みたいと思って。
◆引用
・〈仁遠からんや。我仁を欲すれば、斯(ココ)に仁至る〉思いやりの心や、やさしい気持ちを持つことは難しいことだろうか。いや、そんなことはない。そうなりたいと強く願い、またそうなるべく努力を怠らなければ、あなたは必ず「仁」を持てるようになる。…p34
→素敵な人の生き方に触れた時や、論語等で仁の大切さに触れた時、「自分もそうありたい」と感じ、人と会う前に「アレを意識しよう」と考えても、いざ会話をした後には、「なんでああいう返し方をしてしまったのだろう」等と、後悔することも多い。その度に「自分は小さい人間だなぁ」と思う。でも「強く願い、努力を怠らなければ〜」というこの論語の言葉を読むと、励みになる。
・〈子夏曰わく、「博(ヒロ)く学びて篤く志し、切に問いて近く思う。仁其の中(ウチ)に在り〉(中略)真剣に学ぼうとする姿勢は、ただ知識を吸収するだけではなく、誠実さや思いやりも育んでくれます。学ぶということは、ゆたかな人間性もいっしょに身についていくことなのです。…p55
・〈子曰わく、「巧言令色、鮮し仁」〉…p69→自分のことかと、ドキリとする言葉。
Posted by ブクログ
論語で、自己啓発的な本は、今までに何度か読ませていただきました。
この本は[15歳からの寺小屋]というシリーズの1つで
主に中学生・高校生向けの本ということです。
だので、内容自体も学生に向けた内用が多く
その点、分かりやすく、論語もスンナリ身体に入ってきました。
印象に残った論語を幾つか列挙します。
・子曰く
『君子は周して比さず
小人は比して周さず』
・・君子は誰とでも、広く公平に付き合って偏った付き合い方をしない。 ところが、小人はそれとは反対に、一部の人とばかりつきあって、広く人とつきあうことをしない、
・子曰く
『徳は孤ならず、
必ず隣有り』
・・誠実であれば、それを見ていて、きっと協力してくれる人がいる。