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Posted by ブクログ 2024年04月19日
人間性とはを問うという言葉がしっくりくる
なぜ女性はこうしたらダメなのとか島という狭いコミュニティの中で生きていく主人公の壮絶な人生
昔は恋人で別れまた復縁して。その間お互いが我慢して言えなかった部分をそれぞれのエピソードで見れる魅せ方が良かった。
毎回見れなかった今治の花火。ようやくの思いで見れた...続きを読むが櫂は息を引き取った。
最後のエピローグがはじめのプロローグに結びついていて、でも全てのエピソードを読んだ後にしかわからない話がプロローグに足されていて心がじんわり熱くなった
Posted by ブクログ 2024年04月18日
面白かった。
(おそらく)瀬戸内の島で生まれて育ったヒロイン。
島特有の噂話、隠し事ができないことに息苦しさを感じる。
父親は浮気をしていて週の半分も帰ってこないが、母親は素直になれずに、
心を病んでいく。男女の差別があり、同じように評価されない。
→父親の浮気相手は刺繍の先生で、自分で整形を立てて...続きを読むいる。
京都出身だが、親が男依存で、男がいるとコロについていく、ヒーロー。
親は自分のことで精一杯で、子供を見ている余裕がなく、男との用事を最優先して放っておかれる。その影響で中学生からお酒をのむ。
唯一はネットでしりあった、友達と、漫画を書くこと。
二人は独特な関係の中で若い恋におちる。
男は漫画がヒットし、東京に引っ越す。ついていきたいが親のことを理由に島から出られない。男は次第に東京に染まっていき価値観がずれていき、別れることになる。
女は刺繍で生計を。男は漫画で生計を、それぞれ独立していくが、どこかでわすれきれない二人。
そんな中男の相方が、未成年に対する性暴力疑惑でネットで叩かれ、漫画は絶版となる。(男の相方は、ゲイ)
さらに胃がんが見つかる。
女は昔から世話になっている、学校の先生と(形上)再婚する。
学校の先生は子供がいて、週に数日会いにいく。
それぞれが、したいことをしながら、社会の枠組みにとらわれず、
不思議な関係で、居心地良く成り立たせている。
書くと陳腐だが非常におもしろかったです。
ー
いざってときは誰に罵(ののし)られようが切り捨てる、
もしくは誰に恨まれようが手に入れる。
そういう覚悟がないと、人生はどんどん複雑になっていくわよ
ー
Posted by ブクログ 2024年04月16日
人間は正しい生き物ではないな。
親も未熟であることを子供ながらに知ってしまったことは不幸だと思う。
それでも先生が立派な役目を果たしていたことは櫂と暁海にはとても幸運なことだった。
プロローグに惹かれて購入。
エピローグを読んで、思いもよらない内容だったことに気付く。
自分の足で立つことの重要性が繰り返される。
相手を労りたいと思った。
2回目読了。
奈々さんは結ちゃんの実母だ。
浮気というかなんというか、本当の家族。
Posted by ブクログ 2024年04月23日
やさしい・・・
凪良ゆうに出てくる人たちは皆傷ついていてやさしい。
どこまでもやさしい・・・
そんなにやさしくいれるのか!とも思うが、ホッとするのも事実。
こんなふうに静かに身を寄せあって生きる話が最近は多いような?
そういう時代かしらね。
”人は生きたいように生きればいい”
『誰もあなたの人生の...続きを読む責任を取ってくれない』。
『誰かに遠慮して大事なことを諦めたら、あとで後悔するかもしれないわよ。そのとき、その誰かのせいにしてしまうかもしれない』。
『俺たちは親につかまれた手を離せない。振り払ってしまえれば楽なのに、それがわかっているのに、俺たちは、どうしようもなく、愛を欲している』
瀬戸内の海と星を見たくなりました。
私は、田舎独特のコミュニティやしがらみが苦手で、高校卒業と同時に田舎から飛び出してきました。
そのまま田舎とはかけ離れた地の人と結婚、出産して今に至ります。
なので、暁海のお母さんの言動がもどかしくてもどかしくて…
圭の両親も然り、子供がありのままの自...続きを読む分でいられるように、本当の気持ちに蓋をしたまま何かを選択することが出来るだけないように、と祈るばかりです。
北原先生と菜々の物語も読んでみたいな。
Posted by ブクログ 2024年04月23日
櫂と暁海の物語。漫画家として成功する櫂と一方で島で女性にとって平等でない会社でもやもやしている暁海。その後、立場は逆転し、バイト生活となる櫂、趣味が仕事になる暁海。それぞれの母や北原先生、編集者などとの関わりも含め、ほんとにこんな壮絶な人生があるのかと思わざるを得ない作品
Posted by ブクログ 2024年04月19日
すごく引き込まれて一気に読んでしまった。
カイの母親が男依存でほぼ育児放棄のくせに、男に捨てられたら子供に依存する。世話してないのに子供がお金を稼ぐと「世話をしてやった」とお金をせびる。そして言われるままお金を渡してしまう子供。
こんな親子は友達にいるのでとても他人事だと思えなかった。大金を握り東京...続きを読むに染まっていく描写もリアルで胸が苦しい。暁海は父に不倫され捨てられ病んだ可哀想な母を支える子供。というイメージで書かれていたが、暁海も父に捨てられ母を擦り付けられた可哀想な子供でもある。カイはそれを理解して暁海と支え合って過ごしていたのにカイが東京で浮気をしていた時は驚いた。東京って、お金って怖いなと思った。暁海にとって瞳子は女性として1人立ちしていて憧れみたいな立ち位置だけど、納得できなかった。ドロドロ要素が多く読んでいてとても疲れたが、学ぶことはあった。しんどかった。
最後に、作中の登場人物がこの本を書いた。というオチにガッカリした。最近そういった物語が増えていて、またか。と思ってしまった。