【感想・ネタバレ】ロシア的人間 新版のレビュー

あらすじ

今やロシアは世界史の真只中に怪物のような姿をのっそり現して来た――。千変万化するロシア国家の深奥にあって、多くの人を魅了する魂のロシアとは何か。プーシキンからドストイェフスキー、チェホフにいたる十九世紀の作家たちの精神を辿りつつ、「ロシア的なるもの」の本質に迫る。
〈巻末エッセイ〉江藤 淳〈解説〉佐藤 優

目 次


第一章 永遠のロシア
第二章 ロシアの十字架
第三章 モスコウの夜
第四章 幻影の都
第五章 プーシキン
第六章 レールモントフ
第七章 ゴーゴリ
第八章 ベリンスキー
第九章 チュチェフ
第十章 ゴンチャロフ
第十一章 トゥルゲーネフ
第十二章 トルストイ
第十三章 ドストイェフスキー
第十四章 チェホフ

後記(北洋社版)
後記

井筒先生の言語学概論 江藤 淳
解説 佐藤優

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Posted by ブクログ

ロシアの文学史概観。著名な文学者の特徴や立ち位置を、その著書をピックアップして例示しながら説き明かしていく感じが、文学部の授業そのもので懐かしくなった。それらの作品をちゃんと読んでいたらもっと理解も深まったろうし楽しいと思う。読んでいなくても分かりやすかった。高尚なことを考えていながら何一つ実行できない「無用人」=ゴンチャロフのオブローモフ的な人、が一時代のキーワードになってくるけれど、それって夏目漱石の高等遊民に似てる気がした。トゥルゲーネフをもっと読んでみたい。ゴーゴリは、世俗の俗悪さを描こうとして描いているわけではないのか。トルストイはもっとキリスト教的な人かと思ったら、どちらかというと異端的に語られていて意外。
井筒先生は天才。授業受けてみたかった。

0
2023年01月03日

Posted by ブクログ

あとがきでもあるように作者の若い時代のロシア文学に対する情熱満載の文章だから途中で辟易しつつやっぱり時代を通して文学を考えないと読み取れる意味が限定的になってしまうなーと(罪と罰が単なるキリスト教的贖罪に捉えられてしまうような)

読み終えたのえらい

次読むリストに加えるもの
プーシキン
レールモントフ
ゴーゴリ
ゴンチャロフ
チェホフ

0
2025年05月10日

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