あらすじ
人間の老化は、思考力や体力より、まず「感情」から始まる。40代からは、脳の中でも前頭葉というやる気や感情のコントロールなどを司る部分の萎縮が目立ち始めるからだ。これを「感情の老化」と著者は呼んでいるが、この生理現象に対処することが、40代からの勉強では重要なのである。やる気や集中力が続かず、途中で投げ出してしまうのでは、勉強の成果はいつまでたっても出ないだろう。では、どうやって、この「感情の老化」に対処していけばいいのか。本書では、受験指導のプロであり精神科医でもある著者が「感情の老化」を防ぎ、勉強へのやる気・集中力を高める方法を脳科学、学習心理学、認知心理学をベースに解説する。「枯れた」人間になっていくのか、それともこの知識社会を勝ち抜く「賢い」人間になれるのか、40代は人生のターニングポイントである。
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Posted by ブクログ
今の40代は若いと言われますが、脳の老化は昔と比べて若返っている訳ではないらしい。40代になると、セロトニンの分泌が減ってうつ病などになりやすいというのも気になる。
その上で、やる気を保つためにどうしたらよいかが分かりやすく書いてある。中高年になるほど刺激的な生活を!というのは分かるような気がするなあ。
やる気を出すための法則がいくつかあって使えそう。
Posted by ブクログ
今年、私は40’sの仲間入りを果たしたが、気力、知力の衰えに対しての自覚症状は今のところない。しかし、回復力は衰えているはずなので、自覚症状が出たときには手の打ちようがなくなるのではないかと思い、本書を読んでみた。 本書によると、30代後半から脳内ホルモンであるセロトニンの分泌が悪くなる。これにより、気力の低減が起こる。また、うつ病になりやすくなる。これは臨床事例からも確かめられている。ということは、中年に差し掛かると、学習能力自体が下がるのでなく、学習意欲が少なくなるということである。これにどう対処すべきかという方法を提示するのが本書の目的である。性格別に対処法が書かれているので、気力の衰えが気になる人には、おすすめできる本である。 しかも、本書の内容は40代の勉強方法にとどまらず、幼少期の教育方法についても、いくつか重要な示唆をしている。したがって小さいお子さんをお持ちの方にも、おすすめしたい。
Posted by ブクログ
何もしなくても過ぎ去ってしまう時間。そんな時間の中でわずかでも勉強にあてることが重要だと再認識させられた一冊。
勉強は好奇心とモチベーションが肝要ですね(^^;
Posted by ブクログ
和田さんらしい、大人向けの成長オススメ本
○モチベーション・マネージメント
(1)希望の法則
1. 頑張れば上手くいく
2. 十分にやれそうだ
3. 何をどうすればいいかわかる
(2)充実の法則
4. おもしろい、確実に成長している
5. 自分で決めたことだからがんばる
6, 期待されている
(3)関係の法則
7. 安心できる
8. 関心をもたれている
9. 一体感がある
◎「4.おもしろい、確実に成長している」
基本的には、毎日確認できるような目標の設定がベスト
○復習のやり方
1ヶ月タームで復習すること
学生時代は、カリキュラムに含まれていたが
大人の勉強では意識して復習しないと、脳に定着しない
○スケジュールの決め方
・集中力が3分しかもたないのであれば、
3分でできることを計画する
・予定を狂わせないことを最優先
予定は、月から金でたてる。土日は余白に。
○朝型へ!
朝ならムダな時間が生じにくい
夜だとムダなPC時間でつぶれてしまうことがある
○新しいことをするのが良い
心を動かすためには強い刺激が必要になる
あえて強い刺激を自らに与えることで感情の
老化を防がないと、なおさら老けてしまう
○アウトプットを前提とした勉強がいい
○ゆとり教育でもっとも問題
マスコミ、文部省まで、「勉強のやりすぎはよくない」
と宣言してしまったことが学力低下を招いた。
○理解者、友人
プロを雇ってでも理解者をつくる
企業のトップは、友人が作りにくい。
○社会のしくみ
昔は、企業は利益を出さないようにしていた。
法人税が高かったから、税金に取られるくらいなら
従業員で分けてしまおう、あるいは、設備投資にまわそう
という発想だった。
端的に言えば、これが日本企業の強さの秘密だった。
だが、時代が変わってしまった。
利益が出ないと、社長といえども追い出されてしまう。
従量員の給料をしぼり、設備投資も減らして、利益を
出すようにした。
これは、教科書の間違いである。