【感想・ネタバレ】無邪気な神々の無慈悲なたわむれのレビュー

あらすじ

この島は、何かおかしい
脱出手段、連絡手段、頼れる大人、ナシ!

楽しい思い出になるはずの家族旅行。惨劇が繰り広げられる神の島で生き残ることはできるのか――

無邪気な時、人は一番残酷になれる――
この島、何かがおかしい――。
子供を神と崇める土着信仰が根付く児宝島。息子の瑠偉を養子に迎えて一年の記念にこの島を訪れることにした辻村京子、正樹、そして瑠偉の三人は、前夜に墜落した隕石の影響で立ち往生していた鶴見夫妻とともに島へ渡る。天候にも恵まれ、楽しい家族旅行になるはずだった。しかし……。なぜか島には大人がいない。そして携帯電話や無線が使えず、島のそこかしこが荒らされている。まるで、無垢な子供が自由気ままにいたずらをしたかのよう。さらにいくつかの視線を感じ始めた。この島で何が起こっているのか。誰に見られているのか。辻村夫妻は島を調べるのだが、その隙に瑠偉が攫われてしまう。攫ったのは、この島でもっとも神様らしい存在だった――。

調・装画

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ハラハラして面白かった。
情景描写がもうちょっと深ければ、もっと没入して楽しめたかも。
個人的には、島の土着信仰や隣島の研究施設についての興味が大きかったので、そのあたりへの深掘りがあればワクワクが増してうれしかったかな。

0
2023年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 子供に恵まれなかった辻村正樹・京子夫妻は、ある時交通事故を目撃し、そこで生き残った瑠偉を養子にした。
 瑠偉を引き取ってから一年後、家族旅行で訪れた児宝島で子供ばかりしかおらず、大人が一人も居ない状況に不信感を抱いた。大人を探していると、島の子供達が息子の瑠偉に『聖彌様が呼んでいる』と、連れて行こうとする。聖彌とは、島の生き神様と呼ばれる子供の事で、またもや不信感を募らせる。大人を探しているうちに、残虐な殺され方をした大人を発見する。やがて夫妻はとんでもない事件に巻き込まれていき…

 とにかくホラー展開がジェットコースターの様に次々と起こり、怖いけど一気読みでした。
 追い詰められていく辻村夫妻と、一緒に児宝島へ渡った鶴見夫妻。そして惨殺された死体を発見していく絶望感。偏屈な灯台に暮らす源太郎と襲い掛かる子供達との戦いでハラハラしっぱなしでした。
 ラストまであと数ページと言う所で、やっと終わるかに見えた戦いもゾッとする物でした。
 敵が何故そうなったのかがハッキリ判らないからこその、ホラー感でした。

0
2022年03月26日

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