あらすじ
自民党とは何か。その強さの理由はどこにあるのか。そもそも国会議員と地方議員の力関係はどうなっているのか。総選挙では、派閥、公認、推薦、後援会、業界団体、地元有力者はどう影響しているのか。「一強」の舞台裏を朝日新聞政治記者が証言をもとに追う。
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Posted by ブクログ
政治について興味があるためこの本を購入しました。自民党の活動、特に地方での活動内容が良く分かる良書だと思いました。私には民主党が政権を取った時点のエピソードが印象に残っています。
「特に09年の政権交代では、小沢氏のイメージが大きかったと言える。政権担当能力に疑問符がつく民主党にあって、47歳の若さで自民党幹事長を務め、「自民党に残っていれば確実に首相になったのではないか」と思わせたカリスマ的な小沢氏の存在が「小沢氏がいるのならば、民主党でも政権は担えるだろう」という一定の安心感を与えた。」(47P)
政治に興味がある方にはお薦めします。
Posted by ブクログ
「その土地で一番強いやつが自民党なんだ。」という蔵内勇夫の言葉から始まり、自民党籍を持つ地方議員はイデオロギーを理由に自民党に入るのではなく、地域のまとめ役が地域の課題を解決するために権力に近づき自民党に入るという構造を描く。福島伸享衆院議員は「面倒見の良い人は自民党支持者が多く、正論をぶつ面倒臭い人は野党支持者が多い。」と言い、小選挙区で当選するには地域のまとめ役である自民党支持者から支援を受ける必要性を説く。地元の自民党幹部に愛想を振りまく安住淳や徹底したドブ板を行う野間健など、風や労組頼みではなく保守陣営にまで食い込む活動をしてこそようやく小選挙区での勝利が見えてくる野党政治家の姿がまさに印象的だった。