あらすじ
音更風゛(おとふけぶう)は、ミステリ作家の一家にメイドとして就職した。だが一族は不仲で、兄妹間で殺人計画さえ持ち上がる始末。これを止めるべく、風゛は計画を請け負った男・豺に接触し、彼と「殺人偽装計画」を練るのだが、なんと予想外の人物が殺されてしまい……。死者を出さない“殺人計画” VS. 孤島のクローズドサークル。胸躍るノンストップ・本格ミステリ!
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この娘大丈夫か?
って心配になってみたり、声を出して笑わされたり面白かった!!
終盤の謎解きから、最後の最後まで楽しませて頂きました(*≧∀≦*)
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少しドジな探偵とそれをサポートする相方。
序盤はそんな解決でいいのかと思ったが、そのまま行く訳もなく、しっかりつくり込まれている作品。
ミステリー好きならあの作家さんがモデルになってるなと勘付くはず。
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楽しかった!
物語がテンポよく進んで行く
音更風"と豺の掛け合いは
探偵役の奪い合いでニヤニヤしながら読めた
キャラが魅力的なので映像化されるのが楽しみな作品
続編があるといいなぁ
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風゛のキャラクターもいいし、豺と風゛の掛け合いもいい感じなのだけれど、どうにもいまいち乗り切れず。風゛の名前が漢字一文字で書けない点にはも引っかかる。でも続編があったら読んでみたい。天狗館でのメンバーももっと活躍の機会がもらえるかも?
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コミカルでもあり、本格推理もあり、馬鹿ミスもあり…色んな要素の詰まった推理小説。最初と最後のテンションが全く違う小説になってて、面白かった。2人の掛け合いが面白かったので、多分シリーズものにはならない感じでちょっと寂しい。
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「ダイニングメッセージ……」
呟くと、静かな口調で訂正された。
「ここは食堂じゃない」
(154頁より抜粋)
さて本作『その殺人、本格ミステリに仕立てます。』の概要と感想です。
表紙に愛らしい表情で子豚のぬいぐるみを抱える自称探偵のぶうちゃん。風に濁点で「ぶう」という変わった名で、子豚のような鋭敏な嗅覚と天然さで名探偵の生まれ変わりだと豪語する。
そんなぶうちゃんがメイドとして向かった館で、ある殺人事件が起きてしまう。本来は実際に殺人が起きないマーダーミステリーゲームの筈だったのに……。
その後、次なる館でぶうちゃんはまたまた想定外の事態に巻き込まれ………。
最難なのか宿命なのか、事態を半分ワクワクしながら謎解きに挑むぶうちゃんの姿がとても可愛らしく、でも最後は格好良く物語の幕を閉じる。うん、かわいい♪
次回作を期待出来るか分かりませんが、ぶうちゃんのような可愛らしい探偵さんに謎を解いて欲しいですね。
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音更風゛はとあるミステリー作家一家のメイド。ある日、一族の中で殺人の計画が立てられていることを盗み聞いてしまう。その計画を立てているのはミステリープランナーなる男・豺!! 音更風゛は一族内の殺人を未然に阻止するためにその男に偽装殺人の計画を持ちかけるが・・・。
犯罪を防ぐべく犯人には殺しの成功を偽装し被害者には身代わりの死体を用意する。そして本当に必要なのか?本格ミステリのお約束の伏線も用意した。誰も死なない殺人計画、第一夜にて崩壊!?
ミステリには伏線は付き物だがそれは作者が読者へ向けての都合だ。しかし本作は伏線を作中の人物が用意してくれてるのだ、なにせ全ての計画は予め決まっているのだから。ってわざわざ計画がばれるような伏線を用意する必要ないじゃん!!とメイドはツッコむがどうやらミステリープランナーとして本格ミステリのお約束は守って計画は練らないといけないらしい。そんな特殊設定の館殺人に加えて、メイドの音更風゛が強烈なキャラをしている。ミステリフリークスとしてかなりの推理能力を携えてるのだが謎の好奇心で計画をかき乱してしまう。名前もどこかふざけている。点々は決して誤字ではないのだ。
コメディタッチで描かれる「本格ミステリ」を計画した「本格ミステリ」。
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主人公の小柄でやたら鼻が効く女。
1件目の事件は、板前が鰹節で殺人して凶器を削るという微妙な予感だったが、そこから物語が動く。
そのマーダーミステリをリアルに作ったヤマイヌと接触し、場所を特定し、次なる殺さない偽装殺人マーダーミステリを実行する。
が、殺人が起きてしまい、ヤマイヌもネタバレして解決に取り組むが解決せずに4件の殺人が起こる。
解決編ということで、解決するが実は山犬が犯人というどんでん返し。
そんな気はしてたんだけど、ギミックが複雑すぎるっ!読んでて結構爽快で良かった。
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タイトルに惹かれた。先にトリックを提示されて、さらにその裏をかくトリックが明かされる。哀しい物語ではあるんだけど、やまいぬとぶうのやりとりがコミカルなので読みやすい。著者の片岡さんは映画監督や脚本も手掛けるすごい人だということに驚き。この作品もいつか映像化されたりするのかなぁ。
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帯の綾辻行人、そして装画の浅野いにおの二人の名前につられて何も考えずに買ったが、予想以上に良かった。
コミカルなテンポで読みやすくちゃんと本格ミステリ。読んでいてニヤニヤしてしまった!
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少し鈍臭いメイドの少女とミステリープランナーの男が仕掛ける「人が死なない」復讐劇が、いつの間にか孤島の中で密室殺人や壮大なトリックが仕掛けられた殺人事件に変貌。
誰が犯人で誰が名探偵か…。まさかの展開と複数の推理からのどんでん返しにより、二転三転する物語で最後の展開には興奮しました。
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音更風゛は、ミステリ作家の一家にメイドとして就職した。だが一族は不仲で、殺人計画さえ持ち上がる始末。これを止めるべく、風゛は計画を請け負った男・豺と「フェイク殺人計画」を練るのだが、なんと予想外の人物が殺されてしまい……。
う〜ん。なんだろ。期待し過ぎたのが良くなかったのかな。活字で読むより、映像で見た方がよい作品かも。
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探偵志望の風゛とミステリープランナーの豺の話。全然こちらの予想通りに進まんくて読みながらどこへ向かってるのかと思うワクワク感がある。コミカルで楽しいのに本格ミステリを成立させてるのが凄い。何となくで犯人当てたけど推理で当てたかった。
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マーダーミステリーという遊びが真実の殺人事件に。ここに探偵に憧れ鼻のきくメイドがどじりながらも大活躍。そしてさらに新しい殺人依頼に首を突っ込むことになるが、どんどん事件が思わぬ方向にずれていくのが面白い。その背景にある非道な過去を考えると犯人に同情した。
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ミス研の同級生たちが、ある館に集まった。それはかつて傑作をたくさん生み出した推理作家が自らの作品に擬えて建てた館で、元ミス研たちはそこでマダミスを楽しむために集まったのだった。しかし実際に死亡者が出てしまう。これはゲームではなかったのか…?混沌とする場に突然現れたのはこの館を始めとした持ち主の一族に仕えるメイド、音更風゛とんでもないドジをやらかしながら、謎を解決してしまった風゛は、そのマダミスを模した殺人事件の計画者に近づくことに成功したが、さらにとんでもない事件に巻き込まれることになり……
風゛でぶうと読む主人公です。正直最初はどうなることやらと思ったしぶーちゃんいい加減にせぇ!と思わないこともなかったけど、思いの外ドラマチックに、かつ真面目に本格ミステリをやろうとしていて楽しめました。
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話のテンポがよく、会話もおもしろい。思わずぷっと吹き出してしまうこともしばしば。
わりと猟奇的な内容だったりするのに、重くならず読めてしまうのは、主人公の性格付けに成功しているからなのでは。
トリックはほんとにそれやれますか?っていう感じですが、まぁ小説なんで、実際やる必要ないしw
登場人物、舞台ともに少しごちゃついてる感はあったけど、おもしろかった。二作目出たら読んでみたい。
Posted by ブクログ
※
片岡翔さんの小説で読んだ1冊目が
『線は、僕を描く』だったので、久しぶりに
目にした2冊目がミステリで驚きました。
招待状、謎解き、館、クローズドサークル
といえば、ミステリーが始まる必要条件。
殺人をミステリーに仕立てるという、
逆転の発想が面白い。
招待状で呼び寄せられたミステリー好きが
集まる館で、次々に殺人が発生するのに
シリアスになるはずの物語を先導するのが、
とんでもなく風変わりな主人公なので
読んでる本がミステリーなのかコメディー
なのか疑問が湧いてきます。
本格ミステリーにも色んなバージョンが
あって良いと、思える一冊でした。