【感想・ネタバレ】5A73のレビュー

あらすじ

地下鉄に轢かれ、男が死んだ。この事件で、関連性不明の不審死は4件目だ。共通項は身体に残された「暃」の字。それは、存在しないにも拘わらず、パソコン等では表示されるJISコード「5A73」の文字、幽霊文字だった。刑事たちは、事件の手掛かりを探り、「暃」の解読にも腐心する。しかし、その最中に5人目の死者が……。事件はどこまで広がるのか。そもそも、この文字は一体何なんだ? 物語を疑い続ける異端の新たな傑作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃくちゃ面白かった!!

今流行りのモキュメンタリー(?)に近い感じがしましたが、みなさんの評価が低くて驚いています。

たったひとつの幽霊文字。
見る人が違えばこんなに多くの見え方があるのかと非常に興味深く、一瞬たりとも飽きがこないまま読み終えることができました。

おそらく低評価の理由は犯人のところだとは思います。
たしかに。一瞬え、とは思いますがまぁ私にとっては許容範囲内でしたし、最後まで読むとこの本を自分が手にしている意味なんかと繋がってとても面白いなと思いました。


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2024年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

たった一文字にどれだけ意味を見出せるか、それを考えるだけでもかなり楽しい。幽霊文字という存在にも好奇心をそそられる。意味を考えることに意味がある、意味を持たせること自体が禁忌になる、といった考え方は呪術的だと思うのだけれど、そういうものが現代でうまいこと伝播してさわりを起こしていく話が大好物だから助かった。調査役の警察の人間味のなさがかなり気になったけれどなんか意味があるのかな。幽霊文字に興味をそそられるような人間性であることが必要だったのかもしれない。

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2024年11月15日

Posted by ブクログ

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相次いで自殺が起こる。自殺者の共通点として読みも意味も持たない幽霊文字、「暃」というタトゥーシールが貼られている。

それが意味するところは?

漢字の見た目から、成り立ち等から様々な読み方や意味を探ろうとするがどれも謎のまま。

終盤までどう決着をつけるのか気になる展開。

オチは賛否両論あるそう。幽霊文字は幽霊の仕業?

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2024年05月23日

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ネタバレ

途中まで好きだったけど正直結末があんまりかなあ
これは展開の好みの問題だと思うが…
色々漢字について知れたり、文字の解釈の仕方が面白かったのが良かったです

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2025年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中盤まではぐいぐい読めて面白かった。
幽霊文字である「暃」のさまざまな解釈も面白いし、幽霊文字の成り立ちなどの学術的な話も興味深かった。
ただ、ずっと主役然としていた刑事が最後韮澤に乗っ取られてしまったこと、それと犯人のような何かが超人的なものであることには少し脱力してしまった。
物語内で頻繁に「暃」の解釈を検討しているので、読者にも「暃」の解釈を考えさせようとする構成にはゾクッとした。取り憑かれてないといいな…。
なんだかんだで面白かったが、かなり人を選ぶ作品だとは思う……。
個人的には「彼岸」という解釈が好み。

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2025年03月19日

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聞き馴染みのない幽霊文字にまつわるミステリーで、序盤は物語に関係あるのかわからないような文字の考察が続き、何度か挫折しかけた。中盤から自殺者同士の繋がりが徐々に明らかになり、犯人らしき人物に迫る展開は読み応えがあった。
一方で、終盤のミステリーなのかドキュメントなのかよくわからない展開は、まさに登場人物のセリフにあったような整合性に囚われないホラーの強みを体現していたのかもしれない。
今まであまり読んだことないタイプの小説だった。

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2025年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

個人的には面白かった。
幽霊文字っていうテーマがそもそも新鮮で、へぇーそんなものがあるんだって思いながら読み進めた。それぞれの文字を解釈していく過程がすごく面白かったと思う。もちろん自分にそんな発想はない。

最後の展開には驚き。ずっとミステリーだと思ってたのに、急にホラー展開。
急にヘッドフォンの主人公感満載の人物出てきてちょっと浮いた感じかあったかな?

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2024年11月16日

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ネタバレ

漢字一文字にここまで連想して世界を膨らませられるのはすごいと思ったし、読んでいて文学部の研究者の気分になった。漢字一文字でもこんなに見る人の立場や人生によって変わってくるんだなあ。この世の中で、誰一人として同じ景色を見ている人はいないんだろうなと思った。

読みながら薄々感じてはいたけど、幽霊文字5A73の意味は結局納得できる形では終わらなかった。実際に幽霊文字なんだから、その意味は確定させず終わるのは納得なんだけど、結末がオカルトというか非現実的で、驚きというより「あーそういう感じかー」ってなった。

自殺していく人たちが、段々元々自殺を日常的に考えていない人たちになっていくことが、よりなぜ自殺したのか、5A73にはそうさせる何かがあるのかという謎が深まっていった。そして後半から一気に物語が加速して、じわじわとゾッとする感覚が掻き立てられた。

自分自身「死」について深く考えたことがなくて、「自殺」がテーマの本もそこまで読んでこなかったから、人が自殺に至るまでに当たり前だけど様々なケースがあるのだと思った。実際自殺を考えてこなかった私のような多くの人は、「自殺=それぐらい辛いことがあった、これ以上生きていけなくなってしまった」という大層な理由があると思ってしまうから、登場人物たちの日常生活から自殺までがグラデーションで繋がっている感覚は不思議だった(実際は非現実的な存在が自殺へと導いていたわけだけど)。黒下さんが自身と湯村さんとの共通点を、「死を、死というだけで遠ざけようとしない」と表現するところに、「死」「自殺」が日常生活からかけ離れていないことを感じさせられる。

韮澤が主人公として読めば、また評価も変わるのかも。人には見えない非現実的な存在が見える主人公が、非現実的なものと攻防の結果、現実にも影響を及ぼす。韮澤の周囲ではそういう不思議なことが起こるから、警察から目をつけられているけど、結局韮澤が何かをしている証拠を見つけられる訳ではなく、逆に非現実的な存在から助けられる、みたいな?笑

いろんな視点から楽しもうと思えば楽しめる作品で、「自殺」に注目すれば、その背景の多様性を感じたり、幽霊文字の成り立ちに注目すれば、文学学者の研究ってこんな感じで歴史的証拠と連想の繰り返しなのかーとか、非現実的な存在に注目すれば、その存在ができた理由とかミステリー的要素がメインになるし…。でも現実的なミステリーものや伏線回収が好きな人には、やっぱり腑に落ちない結末かなあ。

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2024年09月05日

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「暃」という幽霊文字だけで、これだけの分量・物語が作られる事に感銘した。話の構成もあまり見たことないもので面白く新鮮味を感じることができた。最後の結末が幽霊であり、結局全ては解明されないで終わってしまうため、ミステリー小説ではあるとは思うが本格派ミステリーが好きな方には刺さらない作品なのかなと感じた。逆に自分みたいなあまりミステリーが好みじゃない人間ほど、あのような終わり方を受け止めやすく面白いと感じるのではないだろうか。

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2024年07月18日

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テレビで紹介されていた本だったかと。幽霊文字にまつわる事件かな〜と思いきや、タイトルと事件は関係ないと言えばないし、そもそも元を辿るとこの字ですらないという…新しい知見は得られたけれど。シリーズものっぽい雰囲気があるので、気が向けばまた読むかな、というところ。

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2024年04月12日

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自分の身体に幽霊文字のタトゥーシールを貼って自殺をする謎の自殺が頻発する

自殺願望がある人
幽霊文字の意味を探る人
捜査する警察

まるで数珠繋ぎのように不思議につながっていく

設定もおもしろいしワクワクしたけど、結末が、、どうなんでしょう。。

あと文字の意味を考える会話が長すぎてところどころダレてしまった

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2024年02月21日

Posted by ブクログ

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いつ面白くなるのだろうと待っていて本当に最後の最後に少し面白かったから3にした
なぜ自殺が連鎖したのか本当にわかるのか?と思って読んでたから最後にオチがついたのはまあまあ許せるとしてそれまでが長い
幽霊文字と自分の体に写して自殺し、それが5体も続くという設定はめちゃくちゃ面白くてトリックや犯人が明確だったら良かったのだと思う
結局犯人は幽霊で乗り移れる条件は5a73の幽霊文字が知らないことと知らないが故に知ろうとすると幽霊は乗り移り自殺する。
そのために作者がこの小説を書き世の中に5a73の幽霊文字を普及させることが目的、、
あまり自分には刺さらなかったけど読み切れたしよしとするかー

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2024年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

漢字や文字の成り立ちに興味のある人にはオススメの作品。
自殺者たちの身体に共通の幽霊文字、そしてその自殺者たちが繋がっていく、この文字はなんだ?というミステリー的な設定は大好きです。
…が、ちまちま読んでいて途切れ途切れだったのもあり、入り込めなかったからか、ラストはよく分からなかった。

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2024年02月10日

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