【感想・ネタバレ】5A73のレビュー

あらすじ

地下鉄に轢かれ、男が死んだ。この事件で、関連性不明の不審死は4件目だ。共通項は身体に残された「暃」の字。それは、存在しないにも拘わらず、パソコン等では表示されるJISコード「5A73」の文字、幽霊文字だった。刑事たちは、事件の手掛かりを探り、「暃」の解読にも腐心する。しかし、その最中に5人目の死者が……。事件はどこまで広がるのか。そもそも、この文字は一体何なんだ? 物語を疑い続ける異端の新たな傑作。

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Posted by ブクログ

「暃」という幽霊漢字に取り憑かれた人たちをめぐるミステリ。結構好きな雰囲気。多分初めて読んだ著者なので、これから色々挑戦しようかな。

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2025年05月15日

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「この本のタイトルになっている【これ】は幽霊文字です!」
この文字を使ってしまうことが怖くてたまらないくらい、終盤までヒタヒタ何者かに追われているような恐怖があった。

怖いけど、最後まで読まずに放り出すと余計に怖い、一気読みしてしまう話だった。

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2024年11月26日

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ネタバレ

めちゃくちゃ面白かった!!

今流行りのモキュメンタリー(?)に近い感じがしましたが、みなさんの評価が低くて驚いています。

たったひとつの幽霊文字。
見る人が違えばこんなに多くの見え方があるのかと非常に興味深く、一瞬たりとも飽きがこないまま読み終えることができました。

おそらく低評価の理由は犯人のところだとは思います。
たしかに。一瞬え、とは思いますがまぁ私にとっては許容範囲内でしたし、最後まで読むとこの本を自分が手にしている意味なんかと繋がってとても面白いなと思いました。


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2024年03月22日

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めちゃくちゃ面白かった!
読んでいる途中で、結末がどうあっても問題ないと思ってしまった。それくらい、過程が面白い…

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2024年02月21日

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全体を通してとてもおもしろくて、一気読み出来ました。
特に読み方がない幽霊文字というキーポイント。
連続自殺と幽霊文字の謎。
どういう繋がりなの?とか自殺の理由が気になりどんどんページが進みました。
最後の展開は賛否両論あるんですかね?
オチは自分はどちらかというと否の方かもしれません。
それはオチまでの展開が良すぎたのかもしれません。
この小説はカモシダセブンさんが紹介していて知りました。

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2025年11月19日

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文字という存在をこういったミステリの素材として使う所が個人的に新鮮でした。タイトルからは想像出来ないお話でしたが、こういう物語も読めるのが小説の良い所だな、と思います。
読み終わった後、『読むワクチンだ…』と思わず呟いてしまいました。それでも読み終わった今、この文字の意味を考えてしまいます。面白かったです。

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2025年08月07日

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ネタバレ

たった一文字にどれだけ意味を見出せるか、それを考えるだけでもかなり楽しい。幽霊文字という存在にも好奇心をそそられる。意味を考えることに意味がある、意味を持たせること自体が禁忌になる、といった考え方は呪術的だと思うのだけれど、そういうものが現代でうまいこと伝播してさわりを起こしていく話が大好物だから助かった。調査役の警察の人間味のなさがかなり気になったけれどなんか意味があるのかな。幽霊文字に興味をそそられるような人間性であることが必要だったのかもしれない。

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2024年11月15日

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おもしろかった!
今までに読んだことのない本だった。

意味のわからない「もじ」と難解な説明の合間に、
刑事2人がラノベ的なユルユルの会話をする。
その匙加減が絶妙だったし、あとがき的なところに出てくる著者の、「意味のないことこそ本懐」みたいなセリフも好き。

自分もわけのわからん事がずっと気になって調べてしまうタイプだから、気をつけよう...笑

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2024年06月02日

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ネタバレ

相次いで自殺が起こる。自殺者の共通点として読みも意味も持たない幽霊文字、「暃」というタトゥーシールが貼られている。

それが意味するところは?

漢字の見た目から、成り立ち等から様々な読み方や意味を探ろうとするがどれも謎のまま。

終盤までどう決着をつけるのか気になる展開。

オチは賛否両論あるそう。幽霊文字は幽霊の仕業?

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2024年05月23日

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無関係にしか思えない自殺者たちの体から次々と見つかった「暃」の文字。それは読み方さえ分からず、本来存在しないはずの幽霊文字だった。
果たしてこれは連続殺人なのか、それとも自殺者たちの儀式なのか。警視庁のあぶれ者コンビ、「別室」が捜査を開始する。

捜査パートと自殺者たちの生前の様子が交互に描かれ、途中からは作者の別作品と地続きであることが示唆される。
最終的に示されるのは、いわゆる合理的な解決ではなく、異質な論理の中でのルールの解明という意味での解決。

この作者はおそらく全作品をリンクさせており、それが分かっていれば合理性の放棄も理解出来るし、驚きの人物の登場など楽しめる部分もあるが、単独作品としては唐突な展開にしか見えず、ちょっと厳しいのではないか。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

サスペンス・ホラー系だと思って読むのは辞めたほうがいいです。

話が繋がってく感じは好きです。

テレビで紹介されてたから読んでみたけど自分の中の期待値が高すぎたんだなぁ。

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2025年09月18日

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★2.8
「暃」。JISコード"5A73"。
読みも、意味もない、幽霊文字。
なのに、連鎖的な自殺事件の傍に、「暃」。


謎めいた記号の正体と、それを取り巻く人々の暗い心模様が絡み合う物語は、じわじわと不気味な空気を醸し出す。

刑事の捜査パートと自殺者の回想パートが交互に進み、読み手は少しずつ真相に近づく構成は巧みだ。文字自体の細かい考察も知的好奇心を刺激し、作品に厚みを与えている。

と思いきや、だ。
最後に待っているのはオカルト的な超自然要素と、作者自身が物語に介入するメタフィクションの展開。
いいのだが、ミステリとしての爽快な謎解きや論理的な解明を期待していたわたしにとっては、相当な肩透かしだった。

要は、この"幽霊文字"に関しては考察すんなよ、ってことであった。

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2025年06月10日

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ネタバレ

途中まで好きだったけど正直結末があんまりかなあ
これは展開の好みの問題だと思うが…
色々漢字について知れたり、文字の解釈の仕方が面白かったのが良かったです

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2025年03月28日

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ネタバレ

中盤まではぐいぐい読めて面白かった。
幽霊文字である「暃」のさまざまな解釈も面白いし、幽霊文字の成り立ちなどの学術的な話も興味深かった。
ただ、ずっと主役然としていた刑事が最後韮澤に乗っ取られてしまったこと、それと犯人のような何かが超人的なものであることには少し脱力してしまった。
物語内で頻繁に「暃」の解釈を検討しているので、読者にも「暃」の解釈を考えさせようとする構成にはゾクッとした。取り憑かれてないといいな…。
なんだかんだで面白かったが、かなり人を選ぶ作品だとは思う……。
個人的には「彼岸」という解釈が好み。

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2025年03月19日

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ネタバレ

聞き馴染みのない幽霊文字にまつわるミステリーで、序盤は物語に関係あるのかわからないような文字の考察が続き、何度か挫折しかけた。中盤から自殺者同士の繋がりが徐々に明らかになり、犯人らしき人物に迫る展開は読み応えがあった。
一方で、終盤のミステリーなのかドキュメントなのかよくわからない展開は、まさに登場人物のセリフにあったような整合性に囚われないホラーの強みを体現していたのかもしれない。
今まであまり読んだことないタイプの小説だった。

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2025年02月19日

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ネタバレ

個人的には面白かった。
幽霊文字っていうテーマがそもそも新鮮で、へぇーそんなものがあるんだって思いながら読み進めた。それぞれの文字を解釈していく過程がすごく面白かったと思う。もちろん自分にそんな発想はない。

最後の展開には驚き。ずっとミステリーだと思ってたのに、急にホラー展開。
急にヘッドフォンの主人公感満載の人物出てきてちょっと浮いた感じかあったかな?

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2024年11月16日

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奇妙な事件を題材にした犯罪ミステリー
かと思って読んでいたら、ラストで違う
方向に方向転換した後に着地して驚きました。

何なのか分からないものを調べ続けることや
解がわからないとこを考え続けること、
ひとつの物事に囚われて思考も行動も
身動きが取れなくなるって、ある種の呪い
と呼べるのかもしれない。

ーーーーー
一見して自殺とも考えられるが、
体に不可思議な形を記した死体が
続けて発見された事がきっかけで
別々と思われていた事件が一本に繋がっていく。

共通点は読みも意味も分からない形、
目にしたことがあるような気がする一方で
何なのか判別がつかず、特定ができない
不思議なもの。

共通項の謎を追う刑事たちの前に
不意に現れた正体不明の青年は、犯人なのか
事件の解決に寄与する情報提供者なのか。


主人公と思われた人が話の芯ではなく、
翻弄されました。



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2024年10月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

漢字一文字にここまで連想して世界を膨らませられるのはすごいと思ったし、読んでいて文学部の研究者の気分になった。漢字一文字でもこんなに見る人の立場や人生によって変わってくるんだなあ。この世の中で、誰一人として同じ景色を見ている人はいないんだろうなと思った。

読みながら薄々感じてはいたけど、幽霊文字5A73の意味は結局納得できる形では終わらなかった。実際に幽霊文字なんだから、その意味は確定させず終わるのは納得なんだけど、結末がオカルトというか非現実的で、驚きというより「あーそういう感じかー」ってなった。

自殺していく人たちが、段々元々自殺を日常的に考えていない人たちになっていくことが、よりなぜ自殺したのか、5A73にはそうさせる何かがあるのかという謎が深まっていった。そして後半から一気に物語が加速して、じわじわとゾッとする感覚が掻き立てられた。

自分自身「死」について深く考えたことがなくて、「自殺」がテーマの本もそこまで読んでこなかったから、人が自殺に至るまでに当たり前だけど様々なケースがあるのだと思った。実際自殺を考えてこなかった私のような多くの人は、「自殺=それぐらい辛いことがあった、これ以上生きていけなくなってしまった」という大層な理由があると思ってしまうから、登場人物たちの日常生活から自殺までがグラデーションで繋がっている感覚は不思議だった(実際は非現実的な存在が自殺へと導いていたわけだけど)。黒下さんが自身と湯村さんとの共通点を、「死を、死というだけで遠ざけようとしない」と表現するところに、「死」「自殺」が日常生活からかけ離れていないことを感じさせられる。

韮澤が主人公として読めば、また評価も変わるのかも。人には見えない非現実的な存在が見える主人公が、非現実的なものと攻防の結果、現実にも影響を及ぼす。韮澤の周囲ではそういう不思議なことが起こるから、警察から目をつけられているけど、結局韮澤が何かをしている証拠を見つけられる訳ではなく、逆に非現実的な存在から助けられる、みたいな?笑

いろんな視点から楽しもうと思えば楽しめる作品で、「自殺」に注目すれば、その背景の多様性を感じたり、幽霊文字の成り立ちに注目すれば、文学学者の研究ってこんな感じで歴史的証拠と連想の繰り返しなのかーとか、非現実的な存在に注目すれば、その存在ができた理由とかミステリー的要素がメインになるし…。でも現実的なミステリーものや伏線回収が好きな人には、やっぱり腑に落ちない結末かなあ。

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2024年09月05日

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[こんな人におすすめ]
*"ドキドキ"より"ゾクゾク"が好きな人
 得体の知れない感覚や、結末が読めなくてゾワっとする感覚が好きな人におすすめです。

[こんな人は次の機会に]
*ミステリー小説が大好きな人
 ミステリーっぽく始まりますがミステリー要素はわずかです。ご注意ください。

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2024年08月17日

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自殺体に残された幽霊文字「暃」の話。暃を追う警察と暃を紡いでいく人達、暃をどう読むか興味深いしうっかり考えてしまって足を踏み入れてしまった感がある。私はムカデみたいやなってこの漢字気味悪く見えた。あと個人的に究極に気になる韮澤、韮澤側の話ない?ちょっと読みたい。

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2024年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「暃」という幽霊文字だけで、これだけの分量・物語が作られる事に感銘した。話の構成もあまり見たことないもので面白く新鮮味を感じることができた。最後の結末が幽霊であり、結局全ては解明されないで終わってしまうため、ミステリー小説ではあるとは思うが本格派ミステリーが好きな方には刺さらない作品なのかなと感じた。逆に自分みたいなあまりミステリーが好みじゃない人間ほど、あのような終わり方を受け止めやすく面白いと感じるのではないだろうか。

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2024年07月18日

Posted by ブクログ

おもしろかったんだけど、なんか消化不良。
最後は予想外の展開で、それはそれで面白かったけど、それならそれでそっちの方にもうちょっと振り切ってもよかったんじゃない?と思った。
全体的にぬるっとしている。

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2024年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

テレビで紹介されていた本だったかと。幽霊文字にまつわる事件かな〜と思いきや、タイトルと事件は関係ないと言えばないし、そもそも元を辿るとこの字ですらないという…新しい知見は得られたけれど。シリーズものっぽい雰囲気があるので、気が向けばまた読むかな、というところ。

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2024年04月12日

Posted by ブクログ

全体的にはミステリー調で、登場人物の理屈っぽいセリフが多く、なかなか読みづらい部分がありましたが、最後はオカルトの要素も出てきて、不思議な読後感でした。

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2024年03月18日

Posted by ブクログ

表紙の文字の印象が強すぎて背表紙見てもピンとこなかった。文字の解釈が面白い。漢字って思っちゃうとそんな発想出てこない。

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2024年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の身体に幽霊文字のタトゥーシールを貼って自殺をする謎の自殺が頻発する

自殺願望がある人
幽霊文字の意味を探る人
捜査する警察

まるで数珠繋ぎのように不思議につながっていく

設定もおもしろいしワクワクしたけど、結末が、、どうなんでしょう。。

あと文字の意味を考える会話が長すぎてところどころダレてしまった

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2024年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いつ面白くなるのだろうと待っていて本当に最後の最後に少し面白かったから3にした
なぜ自殺が連鎖したのか本当にわかるのか?と思って読んでたから最後にオチがついたのはまあまあ許せるとしてそれまでが長い
幽霊文字と自分の体に写して自殺し、それが5体も続くという設定はめちゃくちゃ面白くてトリックや犯人が明確だったら良かったのだと思う
結局犯人は幽霊で乗り移れる条件は5a73の幽霊文字が知らないことと知らないが故に知ろうとすると幽霊は乗り移り自殺する。
そのために作者がこの小説を書き世の中に5a73の幽霊文字を普及させることが目的、、
あまり自分には刺さらなかったけど読み切れたしよしとするかー

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2024年02月14日

Posted by ブクログ

評価平均が2.7ってのはあまりにかわいそうですが、小数点以下つけれないので2にしちゃう人が多いからか。。とはいえ読む人は選ばれるし、登場人物のキャラでもってる感は否めず、読み不明の文字というところで惹きつけられたが、操作の過程も結末もメタ部分も合わなかったな。サーガっぽいなと思ったがやはりそうで、自分がミーハーで不勉強だっただけなのかもしれない。

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2024年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

漢字や文字の成り立ちに興味のある人にはオススメの作品。
自殺者たちの身体に共通の幽霊文字、そしてその自殺者たちが繋がっていく、この文字はなんだ?というミステリー的な設定は大好きです。
…が、ちまちま読んでいて途切れ途切れだったのもあり、入り込めなかったからか、ラストはよく分からなかった。

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

2024年、最初の本は何にするか迷った挙句『暃 5A73』を読む事に。
読み始めから終盤まではほんまに面白かった。
が、オチがそれ…?
他の方がのレビューも拝見しましたが、概ねオチに納得されてないようで共感しました。
題材もストーリーも面白く、読みやすいのに勿体無いなーと思いました。

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2024年01月29日

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