あらすじ
■ファクトフルネス時代に必要なただ1つの思考習慣
「思考の質を高めたい」
「もっと仕事がデキる人になりたい」
「説得力や信頼感を高めたい」
と思ったことはないでしょうか。
そう思っている方に向けた書籍や
ビジネスセミナーがたくさんあります。
話し方、論理的思考、信頼関係の作り方……
など。
しかし、それらは本質的に「デキる人」になることはありません。
なぜなら、多くの場合、学んでそれで終わりになってしまっていること。
また、日常的な思考の習慣になっていないこと」が理由です。
■自分を変えたいなら思考の習慣を変える必要があります。
本書では、
「徹底的に数字で考える思考習慣を身につける」
そのための1冊です。
優れたビジネスパーソンの多くが、
数字ベースで物事を考えています。
延べ1万人以上のビジネスパーソンを指導してきた
ビジネス数学教育の専門家が教える
徹底的に数字で考える頭の作り方を紹介。
ファクトフルネスの時代ともいわれる
今の時代に必須のスキルこそが
数字ベース・事実ベースで思考すること。
本書では徹底的にこれを身に着けていただけます。
■内容より
◎「数字で考える」がもたらす3つのもの
◎「数字が苦手」と「数字で考えることが苦手」はまったく違う
◎データはあるのにどうしたらいいかわからない症候群
◎「数字で考える」の9割は、数字を触る前にある
◎傾向と異物を探せ ~データ分析の専門家は何をしているのか?
など
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Posted by ブクログ
私自身はこの読書で著者の言っている事が
次々と刺さって、とても良い本に出会えたと思う。
数字が弱い性格はあるのだが、
数字を恐れる必要は無いと感じた。
多くの方にも読んで頂き、またそれぞれの感想も
気になるところである。
Posted by ブクログ
なぜ数字を使って考える必要があるのか?それは「自分が動かしたいものを動かすこと」である。確かに数字を使うと考え方が整理され、説明にも説得力が出る。
著者の本はいくつか読み続けている、良書が多く、この本も多分に漏れてはいない。必要なことがコンパクトに記載されている。すぐに使えるネタが豊富であることもあり、早速使ってみたい。
この分野の理解をさらに深めたいのであれば、フェルミ推定や仮説思考に関する本を読むと効果的であるように思う。
Posted by ブクログ
転職先での業務にあたる前に頭の暖機として読んだ。
数字で語れないものを提供するためには、数字で語らなければならない。人間を豊かにできるのは人間だけ。まさにその通り。
仮説思考にも繋がる考え方。答えのない仕事を進めるためには仮置きが必要。その一歩の勇気が大事。
Posted by ブクログ
データの海で溺れないためには、データ・数字を触り始める前が肝心。
今から何がしたいのかをしっかり見定め、必要なデータにだけアプローチすること。
初心者が陥りがちな現象に警鐘を鳴らしてくれるのは有意義だが、書き残したいのはさしあたり上記のみ。
Posted by ブクログ
勉強になりました。
これからのファクトフルネスの時代を生きるには数学的思考が必要。数学的思考で得られるものは、問題解決能力、説得力、信頼感。数字で考える=ファクトと仮説を把握すると言うこと。ファクトの掴み方は数字で何を見るか定義、決断、傾向と異物を掴む。仮説の立て方は、形のないものを数字で表す方法の定義、変数を仮で決めてみること、それを計算すること。
良いと思った点3つ
①やっぱり数字で考えることが重要なんだなと再認識できた点
②決断力が重要という点。武道にも通じる。
③間違ってもいいので、仮説を立て進めていくと言うチャレンジ精神を再認識した点
Posted by ブクログ
まず質の高い仕事とは思考の質が高い仕事のこと。ではその思考の質が高いとはどういうことかというと、数字を用いて事実に基づいた思考であるということ。
だから数字で考えるってとても重要だよね、という内容。
で、その数字で考えるためにどうやって数字を扱うのかが詳細に書かれている。
中でも私は第2章のPDCAがうまく回せない人に関する内容がとてもためになりました。
PDCAがうまく回せない人(仮説がうまく立てられない人)は一つに決める勇気がない人だとされています。
つまりその数字を導く要因が複数あるとき、改善すべきポイントを絞りきれないということです。
A=B+C という式があったときに、BもCも頑張って改善しようとすると結局どっちがどう影響してどうなったが見えないと。
検証ができないからうまく次に活かせない。
強く納得しました。
こうやって数字を好転させていく思考を身につけていくんだなという学びがあり、それが仕事の質なんだと感じました。
Posted by ブクログ
高校の時に倫理社会を学習しました、我思う故に我あり、という訳のわからない有名な言葉を残した方が数学者と知った時は、なぜだろうと思いましたが、あれから数十年、数字とは論理なんだと気づきました。もっと早く気づいていれば、私の社会人生活も変わったのかもしれませんが。。
さておき、この本では仕事を円滑にする、相手に納得させる資料を作成する、説明するには「数字で考えて、数字で表す」大切さを説いています。特に前半部分は大変参考になりました。
以下は気になったポイントです。
・仕事の質の高い人は何ができるか、1)仕事の質=考える質、2)考える質が高い=「考える」が数字を用いて行われている、3)考えるが数字を用いて行われている=数字で考える、を習慣にしている(p5)
・顧客にとってのメリットとは、他の商品との差別化でもなく、それを手にすることで自分の人生にどんなメリットがあるのか、ということ(p17)
・問題解決する=問題を作る+解決する、であるので、問題を作れない人は永遠に問題解決できない(p21)
・数字で考えることの第一ステップは、言葉を定義すること(p31)数字で考える=定義x計算x論理思考、である(p44)
・数字で考えるの9割は、数字を触る前になる、1)今から何をするのか定義する、2)必要なデータを特定して、他は捨てる、3)必要なデータのみを読み解いて成果物を得る(p80)
・元の大きい数を、小さい数に分解する、この方法として、1)掛け算で分解する、2)足し算で分類する(p86)
・データの分析の基本は、1)傾向、2)異物を見つけること。それを見つけるコツは、データをビジュアル化すること(p95)
・仮説を立てるとは、エイや!と何か一つに決めることで、ほんの少しの勇気がいる仕事である(p110)
・完成した料理(=どれくらい?を数値化したもの)は、データ(素材)と便利な道具(数学的な仕事術)が必要となる(p133)
2021年8月15日作成