【感想・ネタバレ】残念な「オス」という生き物のレビュー

あらすじ

■生物界のオスが教えてくれるわれわれ人類の深遠な真実とは?

最近、人間の世界ではLGBTなど多様性が認められ、性差がなくなりつつあります。
一方、寄生虫をはじめ、カタツムリ、ナメクジ、ミミズなど、生物界を見渡すと、雌雄同体の生きものは多く存在します。

なぜ、人間のように「男」と「女」の性差を有する生物がいるのでしょうか?
なぜ、「男」と「女」は永遠にわかりあえないのか?

生物の「オス」に注目すると、何と残念な生きものなのだと思わせる物語でいっぱい!
単独では子孫を残すことができない「オス」の必死な行動や悲哀の先には何があるのか?

すこぶる興味深い事例がたっぷり詰め込まれた不思議なオスとメスの世界へようこそ。

■本書の構成
・第1章 生物界は「残念なオス」だらけ!?
男女の役割が激変する日本の社会
など
・第2章 人類が選択した「一夫一妻制」の臨界点
「一夫一妻制」が人間を生んだ?
人類はなぜ一夫一妻の道を選んだのか?
など
・第3章 オス不要論
「清潔志向」が生物をメス化させる
精子減少の謎を解く
など
・第4章 残念すぎる「人類」という生物
──オスもメスもみーんな仲良く絶滅する説
など
第5章 人類の絶滅を回避する意外な方法
チンパンジーとヒトの遺伝子は99%同じ
人間より優れているチンパンジーの記憶能力
など
※本書は2015年6月に三五館から刊行された
『女はバカ、男はもっとバカ』を改題・加筆および再編集したものです。

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Posted by ブクログ

タイトルからして面白いですが内容も本当にクスッと笑えるものから最後はしっかりと考えさせられる内容で生物学が分からない人でも楽しめる本です。共感力を高めて希望のある未来を考えていく、ということを忘れずにやって行きたいと思います。

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2022年01月29日

Posted by ブクログ

第3章の「オス不要論」はセアカゴケグモやトゲオオハリハリといった昆虫の例も交えながら説得力のある議論を展開しているように感じました。また「丸呑み」といった性的ジャンルも今日あるように人間にも食べられたい性的な欲望が残っているのではないかとしばし考えます。
著者の家族のエピソードは結構クソだなぁと思った一方(笑)、生物の多様性から学び想像力を養っていこうと最後いい感じに締めています(笑)。そこはさすが寄生虫学等生物を学んできた重みのある言葉です。

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2022年08月25日

Posted by ブクログ

結婚の在り方には様々な形があるが、人間より動物たちの方が種の存続のために進化していると考えさせられた作品だった。動物の方が日々残酷な世界を生き抜いていると改めて実感するとともに人間も固定観念を捨てて進化していかなければならないと痛感した。

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2021年08月09日

Posted by ブクログ

寄生虫学者の藤田先生、さすがのネーミング。
面白かった。虫類の子孫を残すための工夫が面白く、少し悲しく書いてある。
今年の5月に亡くなられたとのこと、ユーモア溢れる作品に会えなくなるなんて、悲しい。

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2021年08月03日

Posted by ブクログ

人間がいなくなった後、簡単に文明は崩壊し、自然は息を吹き返す箇所が息を飲む。最後の平和構築に果たす多様性の確保の重要性も頷ける。

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2023年03月28日

Posted by ブクログ

生物の「オス」に注目してその進化と絶滅?について解説された一冊。動物学の見地から、恋愛などのオス(男)とメス(女)の行動について、鳥や昆虫などの話を交えて説明される。「人間にはなぜ男女の性差があるのか?」「男女がわかりあえないのはなぜか?」その謎は、危険を犠牲にして異性にモテる行動を取り続けるオスの動物やら、メスの単為生殖だけで生きている生物などを見ているとなんとなくわかってくる。普通の恋愛本よりも実践的な内容なので、恋愛本としてもオススメ。

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2022年05月03日

Posted by ブクログ

根っからの文系人間なのであまり読まないジャンルの本だったが、色々な生き物の生態や習性など興味深い内容だった。
人間も含めて「オス」という生き物に迫っている内容で、タイトルほどのインパクトはなかったが面白かった。

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2021年07月02日

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