【感想・ネタバレ】明日なき二人でも 愛に戸惑う娘たち Ｖのレビュー

ケイト・ヒューイット / 松尾当子

ゾーイは大富豪オスカーの娘として優雅に暮らしてきたが、自分がオスカーの実子でないと知ったとき、その世界は崩壊した。世間から白い目を向けられ、ニューヨークに逃避したものの自分の価値を見いだせず、パーティに明け暮れる毎日だ。そんなある夜、マックスという魅力的な男性と知り合う。にぎやかな会場で一人だけ陰りをたたえる彼にゾーイは共感を覚え、誘われるままに彼のアパートメントについていく。夢のような一夜を過ごしたあと、ゾーイは満ち足りていた。マックスと一緒なら悲しみを忘れ、つらい現実にもきっと向き合える。だが次の瞬間、彼は言い放った。「帰ってくれ。二度と会いたくない」■大富豪バルフォア家の娘たちのなかでもひときわ優雅なゾーイ。驚くような自分の出自を知ったからこそ、本当に人を愛することを知ります。はたして二人の恋は？ 愛と再生の物語です。

[ブクログ · ★★★★☆]

ヒロインは強いということ、そして愛すべき人だとい言うことがよくわかるお話でした。このシリーズのほかのお話も読んでみたいと強く思いました。

[ブクログ · ★★★☆☆]

障害をどう乗り越えていくかがテーマの堅苦しい話。為になるような話の分、スカッと娯楽にはならない。考え込みたい気分の時に読みましょう。２６歳になるまで遊んで暮らしてきたヒロイン、ヒーローの苦悩がどこまで理解できるのか心配。それからヒーローは遺伝病と設定したようだけど、妊娠中の子供に対してなんの心配もしてないのは返って変。物語上に少しは盛り込んだ方が自然だったはず。