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Posted by ブクログ
哲学というと、とっつきにくいイメージだが、ニーチェの言葉は親しみやすいと改めて感じた。
10章のテーマごとに、短く引用されたニーチェの言葉がまとめられていて読みやすい。
「一日の終わりに反省しない」では、哲学者なら反省は大事、必ず一日の終わりにしなさいとか言いそうだが、ニーチェは、疲れているときに反省しても良くない考えになるだけだからさっさと休めと言っていて、面白いと思った。
また「朝起きたら考えること」では、一日の間に他人に喜びを与えてあげられないか考える、とある。普段、つい、その日の仕事スケジュールや効率化、やらなくてはいけないこと等自分のことばかり考えてしまうが、一日の始まりに他人の事を考えるのはとても大切な事だなと思った。
しかもニーチェは、少なくとも1人に1つの喜びでも良いと言っている。
実際に試してみたが、視野が広がり、一日の印象が全く変わったので、皆さんにもおすすめしたい。
「ニセ教師の教えること」は、まさに現代のネット社会に必要な言葉だと思った。
小手先のテクニック、価値判断ではなく、
人間や物事の本質の見方を知ることができなければ、延々と人は生き方に迷ってしまうと思う。本質を自分で見ることができれば、騙されず惑わされずに、自分にとっての幸せな人生を生きることができるのではないかと思った。
読みやすいが、断片的な言葉だと少し物足りないとも思ったので、引用元の原典の翻訳本もぜひ読んでみたいと思っている。