【感想・ネタバレ】オーガニックのレビュー

あらすじ

高騰する化学肥料や、地球に負荷をかけない農業の在り方が注目される中で、過去70年の米国のオーガニックの歴史をまとめた。自然食品や有機農の虚像と実像、有機認証制度の発展や、反体制運動としてのオーガニック、アマゾンが買収した有機スーパーチェーンなど、農業者も、消費者もハッピーなオーガニックの在り方を描き、これからの日本の自然食の在り方を浮き彫りにするタイムリーな1冊。

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Posted by ブクログ

オーガニックの歴史は浅く、戦後に浸透していったものである。歴史が短いだけに概観するのはむずかしくなさそうだが、複雑さも併せ持つだけに、本書の内容も筋の読みづらさがある。

本書はオーガニックの史的研究となるので、著者にオーガニックへの支持も批判もない。このような補足は訳者のあとがきにも書いてある。ただ、なぜこんな補足が必要なのか。

それはオーガニックがある種の思想、社会運動として捉えられるからである。本書を読めば事実、60年代以降のカウンターカルチャーとの結びつきなど、そのような足跡はある。その後、市場と手を結んでいくことになるが、現在に至るまで社会運動的な性質と縁を切ったわけではない。

内容は多岐にわたる。しかしそれがわかりにくさにも繋がっている。内容がむずかしいわけではなく、単に読みづらい。

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2025年04月13日

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