あらすじ
算数や数学なんて大きらい!そんな少年ロバートの夢のなかに、夜な夜な、ゆかいな老人「数の悪魔」があらわれ、真夜中のレッスンがはじまる。1や0のマジック。ウサギのつがいの秘密。パスカルの三角形。ホップする数や席がえの話。旅するセールスマンの問題…。だいじょうぶ。ここは夢の教室で、先生は数の悪魔。数学なんてこわくない。数の法則が目からウロコが落ちるようにわかるのだ。12夜にわたって、悪魔といっしょに、はてしなく不思議な数の世界を旅しよう。
目次
第1夜 1の不思議
第2夜 0はえらい
第3夜 素数の秘密
第4夜 わけのわからない数と大根
第5夜 ヤシの実で三角形をつくる
第6夜 にぎやかなウサギ時計
第7夜 パスカルの三角形
第8夜 いったい何通りあるの?
第9夜 はてしない物語
第10夜 雪片のマジック
第11夜 証明はむずかしい
第12夜 ピタゴラスの宮殿
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
大好きで、何度も何度も呼読んでいる本。
この本のおかげで高校数学がなんと楽しかったことか。「悪魔が言っていたやつが出てきた!」と授業の中で気付いた時の嬉しさは今でも覚えています。
やっぱり、素数は魅力的ですね。
Posted by ブクログ
小学生低学年の子供用に買ったが、少し早いかな。
ルートや階乗が出てくるので。
私自身すごく数学苦手で家庭教師つけてもらってたのだけど、中学生の頃にこれを読んでいたら少し違ったかなぁ?
三角形の数やパスカルの三角形など面白かった。わかりやすいだけでなくウィットが効いているのが良い。
大きくなったら子供にも勧めたい!
Posted by ブクログ
小学生の時、休日を過ごす父が寝転がって読んでいた懐に潜り込んだのがきっかけ。一緒に出てくるトリックを解いたり、工作や色塗りをしたりした。高校以降の成績から言うと私は明らかに文系科目の方が得意ということになる訳だが、それは「数学の問題を考えるのは好きだけど当たらない」という不器用な片想いのような現象が起きていたからである。数式や規則が浮かび上がって物事が繋がっていくのは楽しい。
Posted by ブクログ
面白かったな〜
僕の夢にも数の悪魔が出てきて数学を教えてくれたらいいのに。
そしたら寝たまま勉強できちゃう。
頭良くなれるし。
でも買ったやつ中古だから書き込みあった(笑)
Posted by ブクログ
数学は全然好きにならなかったけど、算数や数学の世界に迷い込むファンタジーが子供心にワクワクして何度も読み返しました。
今思えば読書が好きになったきっかけの本だと思います。
祖父に買ってもらってから20年以上経っていますが、今でも大事に持っています。
時々読み返したい章を読んだり、今だったら悪魔が言ってたこと分かるかな?と思って試しに考えてみたりします(笑)
でもやっぱり数学は頭に入ってこないので、空想の世界にどっぷり浸かって帰ってきます(笑)
あと、この本で初めて「ライラック」という色を知りました。
ライラックのチョークがとても好きでした。
実際に数の悪魔が夢に現れたら私は泣きます。笑
Posted by ブクログ
算数・数学が大嫌いな私ですが、こちらは物語調になっているため楽しく読めた。数学が出来たら世界が広がるんだろうなぁと思うので、若い子たちにぜひ読んでほしい1冊。
Posted by ブクログ
親しみやすいキャラクターと一緒に算数の考え方を学ぶ事が出来る。私は文系人間なので、数の悪魔というキャラクターへの親近感と反比例して、難しくなってくるチャプターの理解が進まなくなってしまったが、、。
一度読んだだけでは、もともと、数学に明るい人しか理解できないと思うので、忘れた頃にもう一度読み返したい作品だと思った。
Posted by ブクログ
帯に謎解きクリエイター東大生、松丸亮吾さんからの「僕を算数好きにしてくれた本!」との推薦のことば。小学生の親として、ついつい買ってしまった。
著者は数学者ではなく、ドイツの詩人、エンツェンスベルガー。子供の本から評論まで多彩な分野の文筆家。ロートラウト・スザンネ・ベルガーのかわいい挿絵とともに、主人公のロバートの夢の中の「数の悪魔」が数の秘密について、お話をしながら分かりやすく語ってくれる。「1の不思議」「素数の秘密」「パスカルの三角形」「ピタゴラスの定理」「フィボナッチ数」「オイラーの公式」「ゴールドバッハの推測」「エラトステネスのふるい」「無理数」「虚数」「二重ピラミッド」「等比級数」「等差級数」その他色々な数学の原理を分かりやすく解き明かしてくれる。動物の数が増えていくのも、木の枝が分かれていくのも、雪の結晶の形にも数学的な秘密がある。宇宙が無限大であるのと同時に針の先ほどのホコリの中も数え切れないほどの粒が詰まっている。この世の中は数学の不思議でいっぱいだ。
我が家の小3には途中で「数の悪魔」は睡魔になってしまった。帯には「さあ、読んでみよう10歳からみんな」と書いてあった。少し早かったみたいだ。確かに、「数学」を始める一歩前の小6ぐらいの子が読むと、数学に楽しく取り組めるようになると思う。
おばさんは悪魔さんのお話をゆっくり聞けずに最後のほうは結構飛ばし読みしてしまったが、スポンジみたいに柔らかな心と頭を持っていたときに出会いたかった本だ。
Posted by ブクログ
数の面白さを教えてくれる本。
算数嫌いのロバートは嫌な夢を見るのも嫌い。ある夜、そんなロバートの夢の中に〈数の悪魔〉が現れ、数について教えてくれた。
12夜の夢の中で取り扱われるテーマは、1、0、素数、平方根、階乗、フィボナッチ数、パスカルの三角形、順列、組み合わせ、などなど。イラストを交え、わかり易く解説している。
本書を読んだだけで算数・数学嫌いが好きになるとは思わないが、敷居を下げてくれるのは間違いない。
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三角の数が美しい~。思わず紙と鉛筆を出してワークに励んでしまった。
数学の勉強なんて将来何の役に立つの?なんて会話、学生時代にもありましたけど、数学を勉強する動機の根底は、理が常に維持されるその美しさ、面白さ、それが魅力だから、でいいと思うんです。そういう数学のいちばん魅力的な部分を切り出して教えてくれるのがこの本。楽しいよねえ、数学。
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数学の不思議さを非常にわかりやすく,かつ面白いように工夫して紹介している本だった.高校内容までしっかりと学んでいると大体のことは不思議にならないかもしれないがパスカルの三角形やベルトランの公準,素数の話などで知らない定理を味わうことができる.
小学生から大人まで誰が手に取っても楽しく読める一冊でした.
Posted by ブクログ
三角数、フィボナッチ数、素数、パスカルの三角形などなど、数の面白い性質というか、現象というか、が次々と取り上げられる。
数学嫌いでも読める。
そんな面白い見方ができるんだなあ、と思うことができただけでも、自分には収穫だ。
Posted by ブクログ
本を読むのは好きだけど、数学は嫌い。とにかく数字を見るのが嫌だ。計算式とか公式とか大嫌い。そんな自分にとってこの本は打ってつけでした。文章題を解くわけでもなく、数学を物語として読んでいくのでとても読みやすかったです。今現在数学を勉強していない人は「そういえばこんな話、昔授業で言ってたなぁ。」と全体を通して感じるかもしれません。本を読んで数学好きにはならないかもしれませんが、興味を持つきっかけにはなるかもしれません。
Posted by ブクログ
数学とは何でどのように使うのか
計算を早く行う為には仕組みがあるようだ
素数、平方根、三角数などを平易に解説し とてもわかりやすい
やっぱり 悪魔にも名前があるんだ
Posted by ブクログ
数に特化した数学本(幾何はなし)。この手の本の先駆けかと思うけど、数学者じゃない人が書いてるからか突然のジャンプアップもなく、狂言回し的な悪魔と男の子のストーリーもまあ無理がなく、読みやすかった。
Posted by ブクログ
三角数・フィボナッチ数・パスカルの三角形・黄金比・順列など整数の不思議な性質を主に紹介する。図形の紹介はほぼない。数の不思議の紹介が主で理由の解説はほぼない。かなりの序盤で階乗の説明が入るのが面白い。
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数学をファンタジー風な小説でわかりやすくというのがコンセプトなようだが、かえってわかりにくいような感じを受けた。
もっと面白くなりそうな気もするが、少し古いだからかもしれない。
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算数、数学を理解するためではなく、楽しむための一冊、ととらえて読みました。ファンタジー小説として可愛くて楽しかった。
有名な定理がフランクな例え話から登場したり、数学者がキャラクター化して出てきたりと、数学に詳しい人ほどクスッとくる内容でもあるのかもしれない。
数学をもう一度勉強してからまた読みたいなと思った。
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子供向けなのでサクサク読めた。
子供向けでも肝心の数式や定義のところは、文字として理解はできるが、ピンとこない。
やっぱり算数や数学は苦手なのだと実感した。
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この系統だとサイモン・シンの「フェルマーの最終定理」が抜群におススメだけど、中学生くらいの子供が読む分にはなかなか良い本だと思います♪「数学なんて何の役に立つんだ、くだらない」と言っている子供に読ませてみると良いかも??…ただ、全ての子供がこの本を読んで面白いとは思わないような気がしていて、何と言うか、この本を楽しいと思える時点でその子は数学の才能があるんだと思いますが(笑)。
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滑り落ちていく怖い夢ばかり見るロバートの夢に、突然数の悪魔と名乗るおじいさんが出てきた。そして、数の不思議を教えてくれる。12夜に別れた数のいろいろ。ちょっとした頭の体操。
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この本、いつ買ったんだんだっけ。奥付をみると、2009年5月26刷とあるから、10年ぐらい積読したのかな。通勤電車内では読むのには合わない本だよね。
数学は得意ではないけれど嫌いじゃないので、ある程度(理系じゃない人の真ん中やや上と思っている)は出来ると思っていたので、まあ、子供向けの本だしと思ったら……。
いや~、驚いた。殆ど自然数ばかり扱っているのに、何でそうなるの、そんなの聞いたことないよ、の連続。
「パスカルの三角形」「1.618033989」……。特にこの2つは凄いよ。覚えておこう。
大人向けの解説本とか欲しいなあ。
Posted by ブクログ
子どもから大人まで楽しめる、楽しい数学の物語。
少年、ロバートは普通の男の子。算数はちょっぴり苦手。というか、学校で算数のボッケル先生が出す計算問題が嫌いだ。
そんなロバートの夢の中に、毎夜毎夜、数の悪魔が現れるようになる。
悪魔はロバートに数のいろんな不思議を話してくれる。それはボッケル先生がロバートたちにやらせるような、うんざりするような計算問題とはちょっと違っていた。
1の不思議、0の神秘、素数、無理数、三角数、フィボナッチ数、パスカルの三角形、順列・組み合わせ、無限と収束、オイラーの公式、フラクタル。
さまざまなトピックを、ときにはキノコの森で、ときには南の島のヤシの木で、ときにはウサギがうじゃうじゃいる原っぱで、教えてくれる。
けれども相手は悪魔。そうそう親切なわけではない。
突っ慳貪なこともあれば、優しくないこともある。
ロバートは口答えしたり不平を言ったりしつつ、少しずつ数の不思議な世界に足を踏み入れていく。
おもしろいことに、著者は数学の専門家ではない。
著者・エンツェンスベルガーはドイツの作家、詩人、批評家である。本書を執筆するにあたって、数学者に話を聞いたり、著作を読んだりして、構想を練っている。
だからどちらかといえば、著者自身は数の悪魔よりもロバートに近いともいえるだろう。
数式をみっちりかっきりというよりは、感覚的な話に落とし込み、イメージとして掴みやすい作りになっている。
画家のベルナーによるポップな挿絵も楽しい。
個人的に一番おもしろかったのはパスカルの三角形の話だろうか。
数を積み木状に並べていくものだが、最上段に1を置き、その下の段の両側に1を置く。次の段からは左上と右上の数の和を置いていく(図1)。これは、何段にも大きくできる。
出来た三角形の中には、フィボナッチ数や三角数が潜んでいたり、ある数の倍数のみを塗りつぶすと模様が浮き出たりする。ある種の計算結果の表としても使える。
パスカルの名はついているが、実はもっと昔から知られていたものだという。
フィボナッチ数がオリジナルのウサギのつがいで説明されているのもおもしろいところだろう。
最終章で出てくる、さまざまな数の悪魔の大物たちの話も楽しい。
欲を言えば、参考文献の一覧が欲しいところだけれど、まずは数の世界の扉を開き、興味を持った人は自分で調べながら進めてほしいということだろうか。
まぁあまりかゆいところに手が届きすぎないのも悪魔っぽくていいのかもしれない。
読み終えてふと思う。
案内人はなぜ、天使ではなく悪魔なのだろうか。
数に魅入られるということは、ある意味、悪魔に取りつかれることなのか?
それとも、悪魔に魂を売り渡さないと、数の世界の秘密には迫れないのか?
ちょっと楽しい数学案内である。
Posted by ブクログ
面白かったし、数学に久しぶりに触れられて個人的には充実した読書時間を経験させて頂きました。
でも、やっぱり文系専攻の自分としては好奇心までは刺激されず。学生時代、理系コースの友人に「文系って意味不明。架空の物語に出てくる架空の主人公の気持ちを知って何の得があるの?」って言われたんだけど、まんまその言葉お返しするわ。だった記憶を思い出しました。
だけど、私の夢にも数の悪魔出てこないかな。そのくらいには、この本気に入ってます。
Posted by ブクログ
わかりやすくするために説明が省かれている部分も多い。そのため、逆に分かりにくくなっているような気もしないではない。でも、子供ができたらば読ませよう。