【感想・ネタバレ】クローディアの秘密のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とてもワクワクさせられました!
正反対の性格の姉弟が、家出をします。計画を立てたのは姉のクローディア。クローディアは三兄妹の長女。“長女だから”と言われ続け不自由な目に我慢の限界を感じ、家出を決意。弟のジェイミーとメトロポリタン美術館に忍び込みます。そこでの生活は今まで何不自由なく暮らしてきた2人にとって空腹との闘いや、お金の問題に悩まされます。しかし、ある日2人は美術館の天使の象にひきつけられ…!
小学校高学年から大人の方まで楽しめる作品だと思います

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2023年05月23日

Posted by ブクログ

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すごく面白かった。
クローディアは綿密に家出の計画を経て、二番目の弟ジェイミーを連れて美術館に家出に"いく"。
そこで出会った天使の像になぜだかとても魅了され、クローディアは秘密を解き明かさねばと天使について調査していく。そして冒頭からの語り手であるとある夫人に行き着き…どきどきである。
秘密というものについて改めてどきどきさせられ、胸に秘めるということの大事さを思い出させてくれる物語だった。秘密を持つことで、新しい自分を見つけることができるのだ。
著者の他の本もゆっくり読んでいきたい。

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2021年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世界有数の贅沢な宿泊の話。

美術館、しかもメトロポリタン美術館に寝泊まりすると想像するだけでワクワクしてしまう。
子供の頃に読みたかった。



p. 20
おだてというのは、てこと同じくらい、たいした道具ですね、サクソンバーグさん。適当なところにあててごらんなさい、世界を動かします。


p. 171
「いつになっても満足しないんだね、クローディア。オール5をもらえば、その上はないかってさがすんだろ。ただの家出をはじめといて、しまいにはなんでもかんでも知りたがる。ジャンヌ・ダークとクララ・バートンと、フロレンス・ナイチンゲールを一つにしたみたいな人になりたいんだろ。」


p. 220
「秘密を胸にもって帰るっていうのが、クローディアの望みなのよ。天使には秘密があったので、それがクローディアを夢中にもさせたし、重要にもさせたのですよ。クローディアは冒険がほしいのではないわね。お風呂や快適なことがすきでは、冒険むきではありませんよ。クローディアに必要な冒険は、秘密よ。秘密は安全だし、人をちがったものにするには大いに役立つのですよ。人の内側で力をもつわけね。」

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2023年05月26日

Posted by ブクログ

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メトロポリタン美術館に家出に行く2人の話。行く前と違う自分になりたいクローディアが毎日天使の彫像について調べて調べて最後には本当に秘密を知ってしまいます。2人の行動力とクロードの計画力がずば抜けていてすごいです。地頭がいいんですね。また遊びにそっと出かける気満々な2人が微笑ましいです。

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2022年11月04日

Posted by ブクログ

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小さい頃、読んだ気がする(再読)。細かい内容までは覚えていなかったけれど。

クローディアの気持ちは、よくわかる。今でもそうです。「冒険」はしたい。でも、危険はイヤ。腹ペコも、野宿も、追いかけられるのも、虫もイヤ。だけど、”今のまま”でなない、違った、”変わった自分”になりたい。

だから、「秘密」を持つことが、違った自分にしてくれる「鍵」だったのかもしれない。

そして、それは、”勉強して”、自分の中で充分”膨らませて”、”時間をかけて”、体の中から感じるものに変わらせてゆくもの。と、なるという。なんとなく、わかる気がする。
まだまだ、フランクワイラー夫人の境地には遠いかな。
知識ではなく「経験」が。

印象的なフレーズは:
★一日か二日もすれば、あたしたち、もとのあたしたちになっちゃうよ。あたしはもとのまんまで帰るために家出したんじゃない
★いつになっても満足しないんだね
★あたしはもうこれでじゅうぶんだと思うまでは、冒険を終わりにしたくないんです。
冒険はおわったのよ。なんにでも終わりがあるし、なんでもこれでじゅうぶんってものはないのよ。
★秘密を胸に持って帰るっていうのが、望みなのよ。冒険が欲しいわけではない。秘密は安全だし、人を違ったものにするには大いに役立つのですよ。人の内側で力を持つわけね
★あんた方は勉強すべきよ、もちろん。日によってはうんと勉強しなくちゃいけないわ。でも、日によってはもう内側にはいっているものをたっぷりふくらませて、何にでも触れさせるという日もなくちゃいけないわ。そしてからだの中で感じるのよ。ときにはゆっくり時間をかけて、そうなるのを待ってやらないと、いろんな知識がむやみに積み重なって、からだの中でガタガタさわぎだすでしょうよ。そんな知識では、雑音はだすことができても、それでほんとうにものを感ずることはできやしないのよ。中身はからっぽなのよ。
★私が経験してみたいなあと思う新しいことがあるわ、知る、でなく経験をね。ところがそのたったひとつのことは、不可能だわね。

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2021年04月21日

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