あらすじ
日本唯一のアザラシ保護施設で働く飼育員の奮闘保護エッセイ!
幼い頃に出会ったぬいぐるみがきっかけで、アザラシの虜となった一人の女性。「ただただ、アザラシのそばにいたい」という想いが、これまでの歩みを進める原動力だった。アザラシ愛溢れる飼育員が、アザラシの魅力と10年にわたる保護活動を通じて見えてきたアザラシの抱える問題について伝えます。
愛くるしい表情と仕草で私たちを癒してくれるアザラシたちをもっと知ろう!
第1章 私とアザラシとの出会い
●幼いころ
●念願の獣医学部で
●動物病院の獣医師として
column01 アザラシとは
第2章 いざ、北海道紋別市へ。アザラシ救助の日々
●日本で唯一のアザラシ保護施設「オホーツクとっかりセンター」
●アザラシ救助隊の出動
●保護個体の命を守るために
●とっかりセンターの一日
column02 お魚図鑑
column03 なんとなくいつもと違っていた、ようちゃんの出産
第3章 野生復帰に向けた訓練とリリース
●野生復帰か飼育継続か
●リリースに向けた訓練
●リリースと、その後
●保護するのは良いことなのか?
第4章 アザラシ5種ととっかりセンターのアザラシたち
●5種類のアザラシたち
●とっかりセンターの個性的なアザラシたち
column04 とっかりセンターを訪れる鳥たち
*****
皆さんには「これが好き」と心から思えるものがあるだろうか。周囲に理解されなくても、誰かに胸を張って語れなくてもかまわない。そんなことはたいしたことではないと思えるくらいに、私はアザラシが大好きなのだ。アザラシの魅力や保護活動の現状をお伝えしたいことはもちろん、皆さんの「これが好き」という気持ちを応援できたら、とても嬉しい。
(はじめにより)
*****
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
葛藤や苦労ももちろん沢山あったけど、ずっとアザラシの事が大好きで、アザラシのそばにいて、彼らのためになることをするための努力を絶やさず行える人なんだと思った。
印象に残ったのは、筆者の経歴、保護個体の話、普段の業務の話。
経歴として、高校生の時からアザラシに関わりたいと思って進路選択をし、大学でも努力を続けて獣医師免許取得。それでも、アザラシの保護をしている水族館が少なく?狭き門。で、1回は動物病院で働いてから、アザラシセンターへ行った。という経歴がすごいと思った。そこまでの強い愛情を持ち続けて、実際に行動に移せる人はそう多くないと思う。
あとは、行動力がすごい。
大学の際、当初教授に否定されても別の実習として実習の機会を確保した。どうすればその場所で働けるか分からなくて、水族館に何度も電話、しかし繋がらずFAXで聞いた。オランダへ3泊4日へ行った際も主題はアザラシで、アムステルダム以外ほとんどアザラシを見ていた。勉強も、大学の普通のに加えて博物館の授業なんかの+αもだけど、実習の際の、餌作り、給餌、掃除、個体識別。なんかの膨大な知識と実践。動物病院では、苦手なイヌネコにきちんと関われるように努力してた。
こんな感じで、長期的に自分の望みを自覚して努力を続けられる、という目的と手段を真摯に実行する姿と、必要で意味があることを何でも行動に移す姿はかっこいいと思った。
こういう筆者の経験を聞くと、「好き」は最強だと思う。そして、好きだけじゃなくて、その好きをどう活かすか、どんな風に生活したいか、関わっていきたいか。という現実的な面も踏まえて、進路を選択してきていて、そしてこのように本も書いている。という決断と努力と長期的な見通しが作者のすごさだと思った。
保護個体は、名前を付けない、片道1 2時間を行って確保する、生存率70%くらいでその死因は食べ物が無くて砂利や砂?まで多く飲み込んでしまうことと寄生虫、まずは水に入れずに地上でスノコの上で生活してもらう。などが心に残った。個体ごとの事情や様子に合わせて、餌やどうするかを臨機応変に変えているのは、判断が難しく大変な仕事だと感じた。
普段の業務は、来客対応やショー、餌関係と掃除なんかで力仕事もあるらしかった。かなり大変らしいけど、充実しているようだった。
あとは水族館の各アザラシの特徴や、筆者の思いも沢山書かれていて、愛が詰まっていた。
まおめ
この人じゃないと書けない、アザラシへの思いや知識、経験だと思う。
生きている生物と関わって、彼らのために身を粉にして働いている。その大変な中でも、アザラシに色んな反応をされたり一緒に過ごすことに、充実感や喜びを感じていることが伝わった。努力をして、アザラシのために活躍することに幸せを感じられるのが素敵だと思う。
筆者の経歴、経験の話はあるけど、その他の趣味や筆者についての話がほとんどなく、ほぼ全部アザラシ関連の話なのも、この人のアザラシ愛故のものだと思う。
北海道の上の方?ということで、私の場所からは遠いけど、いつか一回は行ってみたいな、アザラシを近くで見てみたいなと思った。
Posted by ブクログ
audible119冊目。
著者のアザラシ愛に心が癒されます。
そして、自然環境や海洋生物の保全、動物保護の在り方なども考えることができ、とっても魅力的な本でした。
書店では在庫なしだったので、折に触れて探しながら、手元にも大切に置いておきたい1冊になりました。
著者が自分の人生にアザラシの思いを重ねている部分に、うっかり涙が出そうになりました。
とっかりセンターに行ってみたくなりました。
Posted by ブクログ
アザラシ大好きな人はもちろん、進路に悩む学生さんにもおすすめな一冊。
アザラシの賢さに驚くところもあり、
亡くなったアザラシの解剖エピソードは思わず泣いてしまいました。
とっかりセンターに行きたくなりました。
Posted by ブクログ
紋別にあるアザラシ保護施設「オホーツクとっかりセンター」で働く著者のアザラシ愛溢れる本。餌やり体験で会ったキョロちゃんの話などもあり、アザラシと、とっかりセンターのことがより好きになってしまった。
アザラシ保護の是非の話、保護したアザラシの生存率の話など、楽しく可愛い話だけではないところも読み応えがあった。子供の頃からアザラシに関わる仕事がしたいと進路を決めていく話は、ぼんやりしていた自分と違いすぎて羨ましく思う。
Posted by ブクログ
小さい頃からアザラシが大好きな著者が、北海道のアザラシ保護施設で働き、そこでの活動を描いたエッセイ。保護されたアザラシの育て方や種別ごとの生態が詳細に書かれていて、本当にアザラシが好きだというのが読んでいて伝わってきた。
機会があれば、是非筆者の働いている施設へ訪れてみたい。
Posted by ブクログ
以前、流氷を見に紋別に行った時にとっかりセンターにも行って「かわいい!」とは思ったものの、そこまで興味がわかなかったアザラシ。
ここ数年、ひょんなことからとっかりセンターのSNSをチェックするようになって、その愛くるしさだけでなく賢さや生態にもジワジワと興味をもつようになりました。
この本では前半は著者が飼育員になるまでのお話(これもその熱意と紆余曲折が読みごたえありました!)、その後はアザラシの生態や飼育員の仕事、保護活動、さらには「保護後にリリースをすることが幸せなのか否か」といったテーマまで、アザラシのあれこれがとにかくつまっていてその面白さに一気に読んでしまいました。
何より、著者の岡崎さんのアザラシ愛が、しっかりした文章なのに随所に溢れまくっていて読んでいてニヤニヤしてしまうこともしばしば。
ねるおくん、みなちゃん、ようちゃん、かつのりくん…いつも写真でみている子のエピソードは読んでいてキュンキュンしたし、SNSをかなり昔まで見返してしまいました。
私も気づけばアザラシに夢中…というと大げさだけど、この本のおかげで他の動物よりも興味度合いがドドン!と上がった気がします。
Posted by ブクログ
幼い頃からのアザラシ愛は途切れることなく、著者を日本唯一の
アザラシ保護施設へと導いた。その飼育員による、奮闘エッセイ。
カラー口絵8ページと文中にモノクロのアザラシの写真、
イラストが秀逸。
第1章 私とアザラシとの出会い
第2章 いざ、北海道紋別市へ。アザラシ救助の日々
第3章 野生復帰に向けた訓練とリリース
第4章 アザラシ5種ととっかりセンターのアザラシたち
column01~04、参考文献(サイト情報含む)有り。
アザラシが好き過ぎて一途に突き進み、初志貫徹!
アザラシ保護施設で直に触れられる幸せ溢れるアザラシ愛と、
日々のアザラシ保護と飼育に奮闘する姿の潔さ、
そしてアザラシを巡る環境問題を真摯に語る、エッセイです。
紆余曲折しながらも、想いは真っ直ぐアザラシ愛。
その間の出来事や獣医師として働いた事、様々な出会いが、
ちゃんと彼女の成長の糧になっています。
オホーツクとっかりセンターでの1日の仕事や、
アザラシ保護の現場の様子、保護したアザラシへのケア、
継続飼育と野生復帰予定の飼育の違いについても、詳細。
保護活動についても、漁業の被害や地球温暖化の影響等と、
保護の可否の苦悩にも、きちんと踏み込んで語っています。
そして、アザラシの種類での違いと、とっかりセンターで
出会ったアザラシたちの話は、彼等への愛しさと想いが
溢れんばかりの文章で綴っています。研究者ではなく、
アザラシの側に寄り添いたい飼育員を選んだのも、納得。
読後、とっかりセンターのサイトでアザラシたちの写真を
見ました。うん、キョロちゃん可愛い。読んだからこそ、
その愛しさが見えてくるんだなぁ。
Posted by ブクログ
これでもかっ!!ってくらい著者のアザラシ愛が溢れていました。最初から最後までアザラシの可愛いさにメロメロ。
「ゴマフアザラシ」、「ワモンアザラシ」、「クラカケアザラシ」、「アゴヒゲアザラシ」、「ゼニガタアザラシ」
アザラシの種類ごとの説明も分かりやすい。
アザラシの生態、賢さ、恋模様、トレーニングの様子も知れておもしろかった。
表情も、振る舞いも、いかに感情豊かで愛らしいかが文章の端々からヒシヒシと伝わってくる。
飼育員さんと個性的なアザラシたちとのエピソードにほっこり。
著者の何がすごいって、アザラシのそばにいたくて獣医師免許を取り、獣医師から飼育員としてアザラシ保護センターへ転職。
やりたいことに真っ直ぐで潔い!
地球温暖化による生息数減少、漁業被害など、アザラシを取り巻く問題について。
「オホーツクとっかりセンター」の保護・繁殖・教育普及活動を通して広く社会に認知され、アザラシが生きやすい環境につながっていけばいいなと思う。
作中、著書「海獣学者クジラを解剖する 」で知られる国立科学博物館勤務の田島木綿子さんも少し登場して嬉しくなりました。
Posted by ブクログ
私の獣医師免許はアザラシのそばに居るための手段でしかなかったから。(p42)
獣医師免許を持つ飼育員の岡崎さんのアザラシ愛はもちろんのこと、アザラシがいかに賢くて愛くるしいかが伝わってくる一冊。
表紙のアザラシの絵に魅了されて購入したが、北海道で暮らしているのに知らなかったアザラシの抱える問題や、アザラシの保護活動に対する賛否等、岡崎さんのエッセイの中から勉強になることがいくつもあった。
特に、アザラシを目的に紋別を訪れる人が増えれば飛行機の利用者が増え、空港路線の維持、そして地域医療に貢献する話が印象に残った。
医療に直接関わらなくても、その町を何かで活性化させることができれば、地域医療にも貢献できるんだなと思った。
他人に理解されなくても、自分が好きなものは大切にしよう。いつか、理解者や応援してくれる人が現れることを信じて。
ちなみに、私はやっぱりワモンアザラシが好きだなぁ。
Posted by ブクログ
普段Instagramで可愛い姿を見せてくれるアザラシ達の生立ちだったり、アザラシを可愛いだけではなくもう一歩踏み込んでみると漁業の被害だったり温暖化による流氷の問題だったり。
今までSDGsとか意識高い事言ってんな〜と鼻で笑ってたけどアザラシの為ならもう少し自分も出来る事やろうと思えました!
最後の章は今まで印象に残っているアザラシを5頭紹介されてるのですが、どの子も可愛くて亡くなってしまった子の話ではウルッときてしまい飼育員さんが本当にアザラシが好きなのが伝わってきました。
いつか絶対にとっかりセンターにもアザラシシーパラダイスにも行きます!
Posted by ブクログ
アザラシの事が詳しく描かれ、可愛いイラストも挿してあり、アザラシの魅力に引き込まれる内容。
小さい頃から憧れて、アザラシに係わるお仕事に就いた著者が、幼少期から夢を追いかけ、アザラシの保護活動という分野で活躍出来るようになった経緯、実際の仕事やアザラシのこれまでの思い出話など、動物好きには堪らない、愛に溢れた話などあって、へーっと、アザラシの可愛らしい生態を知れた。
同時に、温暖化による環境変化や漁業被害など、人間活動に起因する様々な問題も提起されていて、考えさせられた。
自然界に戻して、元気に暮らしてもらうことが最終目標で、実際の現実的な状況や野生の動物と関わる難しさや覚悟なども大変だと知った。
Posted by ブクログ
突然ですが、私は「しろたにすと」です。ご安心を、ちゃんと説明します。
「しろたん」という真っ白なアザラシのキャラクターがいまして、そのファンのことを「しろたにすと」と呼ぶんです。だから筋書きの「小さい頃に出会ったアザラシのぬいぐるみがきっかけで、アザラシに関わる職業を志すようになった」を読んだ時には、絶対しろたんだと胸躍ったんです。
でも違った…。著者がぬいぐるみと出会ったのは1994年で、しろたんが生まれたのは1999年。
しろたにすととしては些かガッカリでしたが、彼女のアザラシ愛を確かめたくて、そのまま潜っていくことにしました。
***
著者は日本で唯一のアザラシ保護施設「オホーツクとっかりセンター」に勤める飼育員さん。(「とっかり」とはアイヌ語で「アザラシ」のことを指す) 10年間の飼育員生活(2022年時点)で出会ったアザラシは65頭以上、うち37頭の保護に携わる。
本書は飼育員になるまでの道のりや、センターにいるアザラシの生態や保護活動が綿密に綴られていて、見た目以上に噛み応えがある。可愛いイラストや写真でアザラシや彼らを取り巻く生態系について学べるのも、醍醐味の一つだ。
「『そんなにアザラシが好きなら研究者になればいいのに』と言われたことがある。だが、私はアザラシの研究がしたいわけではなかった。私がアザラシのそばに居たいだけなのだ」(P 42)
「アザラシのそばにいる」という夢に近づくため獣医師や研究員の道にも挑戦し、一時は犬猫専門の動物病院にも勤務されていた。情熱があるのに回り道を余儀なくされる著者だったが、ようやく機が熟して夢を掴み取る。
私自身ペットを飼ったこともなければ、動物に格別の想いがあるわけでもない。だから職場の外でも野生のアザラシに会える環境で、「毎日見ていて飽きないのかなー」と疑ったりもしたが、好きなものへの情熱って永続的なもの。むしろ幼少期からの夢を叶えるなんて、賞賛に値すべきことではないかと思えてきた。
読めば読むほど、予想以上に手間のかかる保護活動であることが分かる。
人的要因でも傷ついたり数が減っているアザラシを同じ人の手で守っていく。それにはまず地元住民や漁師さんたちとのコミュニケーションが必要だ。何とか救出できたとしても、(著者の経験上)生存率は70%。死因不明というのもザラにあるから常に気を抜くことができず、「トラウマになったりしないのかな」と心配にもなる。
アザラシは好きなものであると同時に、彼女たちにとっての生き甲斐でもある。生き甲斐が目の前から消えていってしまったら……考えただけでも胸が詰まる。
だがほんの少しの工夫でも、アザラシを生き延びさせ健康にしていく一歩となる。適量の餌を与えられる器具を独自開発。自然へとリリースし、以後もうまく生存していける時期を研究する…。
そうした保護環境下でアザラシたちも、自分たちの生活を一生懸命紡いでいってる。”ひかるくん”みたく、センターで生まれた子もいる。(このエピソードで、アザラシにもガルガル期があるという知識と感涙を得た)
確かに助けられない命もあった。それでも彼女のアザラシ愛は、今後も彼らに安寧をもたらしていくに違いない。
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 私とアザラシとの出会い
第2章 いざ、北海道紋別市へ。アザラシ救助の日々
第3章 野生復帰に向けた訓練とリリース
第4章 アザラシ5種ととっかりセンターのアザラシたち
<内容>
幼い時からのアザラシ愛をこじらせて、獣医師になったものの、紋別のとっかりセンターで、アザラシの保護と育成、研究をしている著者の本。アザラシのかわいさ、賢さがよくわかる。またアザラシの状況もわかる。ゴマフアザラシはともかく、ゼニガタアザラシなどは、絶滅危惧種なんだとか…。あの黒々とした眼で見つめられれば、やられるな…
Posted by ブクログ
アザラシ愛溢れる本。
アザラシの保護施設「オホーツクとっかりセンター」での、印象に残っているアザラシの紹介などの他に、保護やリリース、アザラシの漁業被害についての問題の葛藤なども少し触れられている。
ただ、アザラシが可愛いってだけでなく、問題点も、触れているのがいいと思う。
Posted by ブクログ
アザラシが好きすぎて日本唯一のアザラシ保護施設、紋別のとっかりセンターに勤めるまでに至った方のエッセイだが、アザラシの生態や種類、センターにいる子たちの性格等生物学的側面ももちろんあり、どうやって保護をして、その後をどうしているかを知ることもできる良い一冊だった。
アザラシ可愛い。
真冬にとっかりセンター現地には行ったことがあるが表には誰も居なかった記憶がある。今度はちゃんと行きたいものだ。
昨今ではアザラシ幼稚園と呼ばれ流行っているオランダの保護施設の茶柱たち(縦にプールに浮かぶ子アザラシたち)のおかげで、保護施設自体の認知と、保護とは何なのかの興味が少しは広がっているだろうが、こういった書籍がメディアに取り上げられることでより実情が広がっていくことは、結果的にアザラシたちを助けることにもなるだろう。引き続き広がっていってほしい。
Posted by ブクログ
あざらし好きな私にとって魅力的なタイトル
著者のあざらしに対する愛が溢れていて、とても心が温かくなった。
あざらしに対する知識も増えて、水族館で見るあざらしに対する見方が変わりそう!いい意味で。
あざらしのためにもゴミの分別など環境に良いことをしようと思えた。
Posted by ブクログ
アザラシかわいいですね。赤ちゃんアザラシなんて全動物の中で一番ラブリーです。
そんなアザラシ愛に小学校の時目覚めて、そのままアザラシ飼育と救助にひたすら邁進している女性の本です。
アザラシと言っても色々な種類がいて、それぞれ個性があるんですね。冒険もののノンフィクション読んでいるとアザラシというのは食料にしか見えませんが、これ読むと急激にアザラシシンパになりそうです。
Posted by ブクログ
アザラシが大好きで大好きでアザラシの保護と飼育を仕事にしてしまった人の本。
紋別のトッカリセンターアザラシランドで熱意を持って主食した著者の半生とアザラシ物語。
すぐ読めるし、愛が感じられるし、アザラシの勉強になるし
読んで良い本。
イラストもかわいい。
Posted by ブクログ
アザラシ好きによるアザラシ紹介本。
といっても、著者は獣医資格を持っている飼育員で、アザラシ保護活動を積極的に行っていることもあり、幼稚さはなく、かつ学術的過ぎることもなく、サイエンスに興味のある人にちょうど良いレベルではないでしょうか。
冒頭に「皆さんには『これが好き』と心から思えるものがあるのだろうか。周囲に理解されなくても、誰かに胸を張って語れなくても構わない。(中略)自分でも頭のネジが、控えめに言っても2~3本外れていると思う。」とあり、突き抜けるっていいですよねぇ、羨ましいと思いつつページをめくりました。
アザラシの生態に特段の興味がない人でも「アザラシの溺死に遭遇したことがある」とか、「イカが好きなアザラシが多い」とか「味の好みが固体によって違い、ホッケが・・・云々」など、トリビアも載っていて読みやすいと思います。
この本を読めば、アザラシのオス・メスの区別もできるようになりますし、5種類のアザラシ「ゴマフアザラシ」「ワモンアザラシ」「クラカケアザラシ」「アゴヒゲアザラシ」「ゼニガタアザラシ」の概要も知ることができるようになります。
が、仕事に役に立つとかはないでしょう。
息抜きにどうぞ。
Posted by ブクログ
幼少期の好きが高じて獣医師免許を持ちながらも飼育員になった岡崎さんの行動力がすごい。好きを仕事に出来て楽しいことばかりではなかったけど、幸せと言い切れるその姿勢が羨ましい。アザラシの頭の良さ、生体、個々の性格、環境、そしてもちろんアザラシの可愛さを再認識出来る本。それにしても本からアザラシ愛が伝わってきますよ。オホーツクとっかりセンター行きたくなってきた。(ガリンコ号には乗ったことあるから近くには行ったはずなんだけどな
Posted by ブクログ
アザラシが施設内で亡くなったときの描写で、「自然の中で亡くなったほうが食物連鎖の一部になれたのに(意訳)」って書いてあって、我々一般人のように単にかわいそうだなと思うのではない、飼育員の方ならではの視点だなと思った。
Posted by ブクログ
本当にアザラシが可愛い
このとっかりセンターはもちろん、水族館に行ってアザラシを愛でたくなります
動物の赤ちゃんって基本的に可愛いけれど、アザラシの赤ちゃんは格別に可愛いと思います
真っ白でふわふわ
本当ぬいぐるみみたい!