あらすじ
2021年7月、総務省に
「地域コミュニティに関する研究会」が設置され、
全国1741市区町村を対象としたアンケートを実施。
本書ではそこから見えてきた
自治会・町内会と自治体の現状と課題を
地域活性化コンサルタントの著者がひも解いていきます。
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本書に込めた思い
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コロナ禍で困難な生活を
強いられている人も少なくありません。
こんな時代にこそ求められるものこそは
人とのつながりではないのか、
そんな思いがこみあげてきます。
ただ、それはこの数十年、
この国から失われてきたものであり、
多くの地域で機能不全に陥っているものでもあります。
本書が目指すのはこの機能の刷新であり、
再生であり、新たなコミュニティ像の創造です。
(はじめにより抜粋)
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内 容 紹 介
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【序章】
全国的な実態調査で見えた
自治会・町内会の現状と課題
【第1章】
こんな自治会・町内会運営、自治体の依頼が
加入率低下、担い手不足を招く
【第2章】
加入率低下、担い手不足を解消する
自治会・町内会の運営の見直し
【第3章】
新たな参加、担い手を呼び込む
IT活用&広報術
【第4章】
これが令和の新常識!
自治会・町内会の先進的運営、活動事例集
【第5章】
自治会・町内会の活性化に向け
自治体に求められる役割と今後の施策
【第6章】
自治体の先進施策、取組み事例に学ぶ
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Posted by ブクログ
【序章】全国的な実態調査で見えた自治会・町内会の現状と課題
・この10年で加入率は平均0.7%減
第1章
こんな自治会・町内会運営、自治体の依頼が加入率低下、担い手不足を招く
・マイナス要因①社会の変化、今のニーズに合わない自治会・町内会の運営や活動
マイナス要因②負担を増す、自治体や関係団体など行政からの依頼事項
◆マイナスの解消
【役の負担を軽減する】
□会費の徴収方法の見直し
□役や会費の免除
□IT化の推進
□部会や事業の整理統廃合
□他の自治会との連携、多団体との連携
【役の不公平感をなくし、満足感を高める】
□班や組の再編
□報酬や有償ボランティア制度
□ただ乗り対策(未加入者には有料)、受益者負担(参加費の一部有料)
□事業評価などで定期的な見直し
◆プラスの価値
【新たな参加、呼び込み】
□役を強制せず、希望制
□未加入者にも活動参加歓迎
□実行委員会形式で広く人員を募集
□コミュニケーションのIT化で若い人呼び込み
【若い世代から団体へ信頼感を高める】
□個人情報の適切な管理
□透明性(情報公開や説明責任、議事録公開)
【会員の声を反映した運営】
□アンケートや対話の会
第2章
加入率低下、担い手不足を解消する
自治会・町内会の運営の見直し
・規約、会計のルール、法律に基づいた組織運営が必要
・説得力のあるルールと説明(募金や打ち上げ代など)
・見直しの続け方
1会員の声をきく(現状把握)
2今の組織や活動の在り方を考える(議論)
3見直しの方向性や具体的な方法を考える(実行)
4新たな参加を呼び込む工法の充実、ITの活用(発信)
5事業評価と改善を継続(成功ノウハウを構築)
第3章
新たな参加、担い手を呼び込むIT活用&広報術
・60代の7割超がスマホを利用
・ITを進める前の大原則
①目的を明確に!(手段であって目的ではない)
②無理しない、無理強いしない
③行動に移し、継続する
・5つのステップ
①現状把握
②推進体制
③活用プラン
④情報発信
⑤実行と検証
第4章
これが令和の新常識!
自治会・町内会の先進的運営、活動事例集
第5章
自治会・町内会の活性化に向け
自治体に求められる役割と今後の施策
・自治会がIT化を問い入れるには
①必要性の理解や有用性の認識
②変えたいという意欲や前向きな姿勢
③ノウハウや知識
④実現に向けた支援
*「ニーズと費用負担のバランス」「将来のニーズの変化への柔軟な対応」が大事。独自のアプリ開発などは要注意
第6章
自治体の先進施策、取組み事例に学ぶ