あらすじ
優しくて紳士、完璧すぎる御曹司の高太郎。婚約者の瑠奈は平凡な自分が彼にふさわしくないと思い込み、別れを決意。せめてもの思い出に抱かれたいと告げると「俺の好きなようにさせてもらう」激しい愛撫に喘ぎ、何度も剛直で貫かれ絶頂を迎える。それでも彼の欲望は衰えを知らず……。「絶対に離さない」きつく抱き締められ、胸が高鳴る。諦めてくれない御曹司の執着愛!
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Posted by ブクログ
政略的な婚約関係にあった瑠奈と高太郎。
ヒロインの瑠奈は平凡な自分が完璧な御曹司である高太郎にふさわしくないと思い込み、婚約を解消してほしいと告げます。長年好きだった人にそう告げる決意は苦しくて、最後に「思い出が欲しい」と抱かれるのですが、高太郎はその願いを静かに受け入れてしまいます。本当は離したくないのに、“瑠奈が望むなら” と受け止めてしまう優しさが切なかったです。
ずっと瑠奈を大切にしてきたのに、言葉が足りずに想いが伝わらない。
ヒロインの不安を消してあげられないまま距離が生まれてしまう流れが、とてもリアルでした。
ふたりとも両思いなのにすれ違ってしまうところがもどかしくて、読んでいて胸がぎゅっとしました。
そして再会してからの高太郎の執着と熱量がすごいです。
紳士で完璧な御曹司なのに、瑠奈の前では一途で不器用で、恋する男そのものでした。表では冷静なのに、内面では瑠奈一色なのがわかって愛おしかったです。
甘さの度合いは相当で、「離すつもりはない」という気持ちが言動の端々ににじみます。
ほぼHシーン中心の構成ですが、そこに “好きすぎて制御できない” 感情が詰まっていて、読みながらニヤニヤしてしまいました。
執着、一途、すれ違い、再会、そして溺愛。
全部好きな人にはたまらない一冊でした。