あらすじ
『ミニヤコンカ奇跡の生還』その後。
両手指両足を失いながら、再起を目指し闘い抜いた500日。
そして山への希望とともに生きた40年の歩み。
ミニヤコンカでの生還から奇跡的な生還を果たすが、両手指のほとんど、両脚の膝下を失った松田宏也。
登山者として、社会人として再起を果たした記録。
■内容
1.僕は帰ってきた
2.ベッドの中で
3.こんなに元気になったよ
4.また足を切る
5.僕は歩けた
6.リハビリの仲間たち
7.車椅子よさようなら
8.母との生活
9.サラリーマンに戻る日
10.再び山へ
11.答礼の旅
12.その後
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Posted by ブクログ
『ミニヤコンカ奇跡の生還』
初版本は未読で本書へ。
両手指両足を失いながらも、血の滲むリハビリにも耐え
そして、再び山へ向かう強靭な精神力。
脱帽です。
P80
〈人間の生と死は一本の細い緊張した糸でつながっているだけなのかもしれない〉
あとがきで〈多くの山仲間を失った〉と書かれている。
そういう多くの体験からくる言葉に重みを感じる。
P256
〈ヒマラヤがおいで、おいでと手招きしているように思える〉
山の何に魅了されるのか理解できないので申し訳ないのだが
書店に嬉々として足を運ぶ私も同じようなものなのだろう。
松田さんから勇気をもらえると共に
お母様の気持ちが痛いほど伝わってきて少々辛かった。