あらすじ
経験を積めば、同じ仕事を早くできるようになります。しかし、毎日その仕事を繰り返しているだけでは、「できる職員」にはなりません。技能を身につけることと、心構えが必要です。
仕事を続けていくと、難しい仕事にも出会います。良い成果を出すためには、正しい判断をしなければなりません。そのために、知識と考える力を養いましょう。解決案ができたら、上司や関係者に説明しなければなりません。考えたことを他人に伝えることは、意外と難しいのです。
さて、できる公務員になるためには、仕事ができるだけではダメです。「あの人は仕事はできるけど、人間としてはなあ」と言われるようでは、良い公務員ではありません。良き社会人であり、良き家庭人であり、良き地域住民でなければなりません。
(「はじめに」より一部を引用。)
【本書内容より】
● 仕事には「能率」と「質」がある。
● 職場の技能を磨くのは「仕事術=ハウツー」と「自己啓発=心構え」。
● 考える力、判断力、決断力は日々の仕事を通じて養われる。
● 住民に「あなたの税金でこの仕事をしています」と説明できるかどうかが判断の分かれ目。
● 「できる職員」は引き継ぎ書を見れば分かる。
● あなたが苦労したことはノートなどに書き込んでおき、半年に1度くらい整理する。
● 3大無駄は、①会議、②資料作り、③パソコン。
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Posted by ブクログ
本書は明るい公務員講座の第二弾です。
対象が中堅職員から管理職前ですからちょうどピッタリというところでしょうか。
「できる職員」は早く良い成果を出す職員と書かれています。
「能率と質」を高める努力が必要です。
「仕事術と心構えでできる職員になりましょう」
仕事の能率を上げる。
時間泥棒を見極めるということです。
それが会議なのか資料作りなのかパソコンなのか。
能率アップは考えますが僕自身あまり突き詰めて意識したことがなかったのでちゃんと意識をしないといけないと思います。
「良い成果を出すためには考える力と伝える技術が必要です」
仕事の質を高める
「考える力」と「伝える技術」
「考える力」をつけるために自分の専門分野を持つ。
僕なら生活保護でしょうか。
その他の知識は誰に聞けばわかるかを持っておく。
これは意識してます。
やっぱり聞く相手を知ってるだけで大違いです。
「伝える技術」は大切です。
僕は早口でよくわからないと言われました。
改善に努めていますが書かれているように主語述語目的語を意識して喋るようにします。
「家庭人、地域人、趣味人とのバランスを取りましょう」
人生を企画する。
僕は今までけっこう地域とも繋がってきたんですが今はそうでもないです。
ボランティアに力を入れようと思うと地域に縛られることなくやれることをやる方向で動くことになります。
「目標」「計画」「行動」
今はもう行動の時期に来ています。
親の経済格差を子に引き継がせない活動を続けていきたいと思います。
Posted by ブクログ
公務員のみならず社会人として活躍していく上での心がけについて書かれた本。前著は係員向けだったげ、本著は主に係長、補佐級の職員を対象にした続編。仕事を早く的確に対処するコツや、家庭や地域社会との関わり方などについてもアドバイスしている。
【印象に残った記載】
・難題に対処するには、まず成果物のイメージを持った上で、必要な作業項目や誰に相談するかを整理する。
・定期的に引継ぎ書をつくる。その際、関係者の情報やこれまでの検討事項や立ち消えになった案件なども記載する。
・会議の際、メモよりも決定事項を整理して共有する。
・資料作成は体裁を決めておく。パワポは使わずにワードで作成する。
・判断力の差は、知識、経験、情報量。判断に迷う場合は、判断するまでの道筋(誰に相談するか、など)を考える。
・過去、現在、将来の視点から判断する。
・向上心を持ち常に新しい情報を仕入れる。専門分野を持つ。専門家や異業種の人たちと交流する。
・文章は、誰が、誰に、何を伝えるものかはっきりさせる。図表から読み取れる要点も書く。
・趣味などを通じて地域社会との接点をもつ。
・人生を企画する。今後の人生を意識する。
【感想】
仕事や公務員人生を全うするための心構えについてわかりやすく書かれており、今後のキャリアアップを考える際に参考になる。書かれていることは決して目から鱗のような内容ではないが、こうした当たり前の事をどれだけ日々実行できるかが、後々大きな差になって表れるのだろうと感じた。